せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

出張してました、二日目

 朝寝ができる!のがうれしい休日。昨日いただいたベーグルと買い置きのカフェオレで朝食をすませ、ゆったりのろのろ昼前にmakiさん宅を出発。雨の中あちこちを見て回るのもなんだし、事前に調べてみたところ夏休み前の展示入替え時期に当たったせいか特に目ぼしい美術展その他もやってないし、で、せっかくの東京滞在だというのに特にこれといった予定は決めておらず。絶対と決めた行き先は浅草橋のビーズの材料屋さんくらいしかないんですが、そのビーズ屋巡りだけでも十分二、三時間つぶれるんで、取りあえず浅草橋へ。JRに乗るとSMAPを起用したNTT東日本のポスターに出くわしたりして、東に来たーって気がします。特に社内吊りの広告って九州では見ないものが多くて。中央線で運良く座れ持ってきた文庫本を読みふけっていたら、ふと顔を上げると浅草橋!うわ、失敗。焦っておりても危険なんで、時間に余裕もあることだしと両国から引き返しました。
 浅草橋は、ビーズやる地方の人間には価格と言い種類の多さと言い相変わらずパラダイスです。そう言えば昨夜、夕食の時に「浅草橋ってパラダイスなんですよ」と言ったら、Nさんから「パラダイスって久しぶりに聞いたなー」とのリアクション。「『探偵ナイトスクープ』で桂小枝がパラダイスを探すってのをやってるせいか、私はけっこう使ってしまうなー」と言うとさらに「?」な顔をされて、あー、ここって東日本ーと思いました。関東じゃ「探偵ナイトスクープ」、いまいち人気がないというからなあ。(というか、今関東のキー局ではやってないらしいが)

 浅草橋では貴和中心に数店を巡って悩み倒し、福岡ではお高い金具系と色バリエの少ないスワロの5300あたり、ネットで見つけにくいチェコのラウンドを中心に買いだめ。ビーズって一品あたりがお安いんで(それから旅先で買っても苦にならない小ささ・軽さ)、気がつくとちまちまが積み上がって意外と高額なお買い物になってるから要注意なんですよね…。
 これ以上いると危険水域越えという時期を見計らって浅草橋離脱。その時点でも昼の二時前、さてこの先どうしたものかって、特にあてがないならナントカの一つ憶えのようにお台場の「日本科学未来館」に行ってしまうわたくし。メインのお目当てはもちろんメガスターなんで、京ぽんでチケットの空きがあるかを確認して向かった先は浅草。
 えーと、ですね。こういう機会でもないと絶対に乗らないであろう、松本零士デザインの隅田川を下る水上バスのヒミコなんか利用してみようかと!(爆)
 昨夜makiさんに「浅草方面からお台場って、どうやって行ったもんだかねー。荷物もあるし」と言ったところ、浅草ならこういうものもあったよね、と水上バスのサイトを見せられまして、多少値は張るし移動に一時間かかるものの、急ぐ旅でもないからまあいいかとその気になりました。なんたって、大きい荷物持って階段の上り下りをしなくていいのが魅力で!
 水上バスの乗り場周辺は、気持ち外人さんが多い。よそで会う外人さんは暮らしてる or 仕事してる感があるけど、ここの外人さんははっきりと観光客。私も観光客。その団子がむしっとした空気の中だらだら汗をかきながら、下町の川を下るつるっとした船を待つのがなんだか不思議な感じです。
 で。ヒミコですが。外観に比べると、内装はどーってことない密閉型の船でした。「ヒミコに乗った」と言うと相方も妹のあやちさんも「中は松本ゲージだらけだったか?」と尋ねてきましたが、そういう芸はまったくありませんで。外見のデザインこそ松本零士だけど、船作ったのはヲタ心のないごく普通の造船会社だったんでしょう。詰めが甘いのう。ただ、「銀河鉄道999」の鉄郎、メーテル、車掌さんがお台場までのガイド役として途中の景色を解説してくれる船内放送というおまけあり。アサヒの本社ビルを前に「メーテル、あの金色の雲みたいなものは何?」と言う鉄郎、ナイスフォロー。あれを雲と言ってくれる人はなかなかいないと思うよ…。
 隅田川を渡る橋の数々に異様に詳しいメーテルや鉄郎というのは違和感ばりばりではありましたが(メーテルは「このあたりは江戸の後期には花街として有名だったのよ」なんて鉄郎に説明してましたが、いいんでしょうか?(笑)、話の中身そのものはなかなか興味深くておもしろかったです。橋の腹が見放題だし、ニュースでちょくちょく取り上げられる高層マンション立ち放題の隅田川河口の景観を直に見られたし、話の種には事欠きません。
 でも、乗客の1/3が日本人でない船内で、このガイド放送ってどのくらい意味があるのだろうって気もし。

 フジテレビビルの近所のお台場海浜公園駅(?)に降ろされ、そこからゆりかもめに乗って日本科学未来館へ。チケット買うなり例によって「プラネタリウムをご覧になるのでしたら、事前に整理券をもらってください」と言われまして、取りあえず六階まで上がって整理券GET。110人ほど入るシアター施設ですが、開場一時間前の段階で整理券の残り40枚。危うかったー。席を確保してほっとしたところでお腹が空いてきて(昼も食べずに浅草橋をうろついていた)、一階にあるウエンディーズでご飯。久しぶりにウエンディーズのハンバーガーを食べましたが、「おいしさを損なわないためにパティは冷凍しません&注文をいただいてから焼きます」と胸を張って主張しているだけあって、意外とおいしかったような気がする。少なくともマクドナルドよりは。<勝負になっていませんか?
 窓際の席でぼんやり外を眺めていると、外テーブルにいた赤ん坊含む子連れのお母さん達が好き放題にうろうろし始めた子どもを追って席を離れた隙にどろぼーが!スズメが紙カップに入ったフライドポテトをずるずる引きずり出してくわえていきましたよ!自分の身体くらいの長さがあったのに、野生の力はすごいのう。
 メガスターを使ったプラネタリウムのプログラムは「暗やみの色」天文学者達が様々な技術を駆使して、肉眼では捕えることのできない宇宙の姿を見ようとしていることを紹介する内容です。目がなれるとぼわーっと全天に天の川が浮かび上がるメガスターの表示力に、ナレーションがクラムボン原田郁子、音楽がレイハラカミ、谷川俊太郎提供のオリジナルの詩というみょーにマニアックな演出が加わって、ぽやーんと脳が解放されていく気分が味わえました。
 常設展示をざざーっと眺めているとあっという間に閉館時間。そろそろ空港へ向かわねばならないのだけど、さてどういうルートで行ったものか。りんかい線でも使って天王洲アイルに接続するのが無難なとこだろうけど、私にはまだ東京でやり残したことが!suicaのペンギングッズを入手しそこねているのだ。
 というわけで、JRの構内にあるコンビニで売っているグッズほしさに新橋まで引き返してみたものの、浜松町でもさまよってみたものの、どこもかしこもそもそもsuicaグッズを置いてない!があぁあーんんんっ。東京土産のご当地きっちーちゃんグッズなんかいらないのよっ、私はsuicaのペンギングッズがほしかったのよぉおー。朝、別の駅でチェックしたコンビニも私のほしいものがことごとく品切れてしたのう…。地元でも人気なのか>suicaペンギンJR東日本のネットショップではセット販売しかしてないから、現地で好きなのだけ選んで買うのを楽しみにしておったのに…。
 結局、suicaちゃんにはフラれたまま空港に向かうことになりました(涙)。遅めの時間の飛行機に乗ったので窓際の席から見えるのは地上の光くらいでしたが、思ったより歩き回ってへとへとだったんで、外を見る気力もなくぼんやりしているうちに福岡着。
 ああ、こんなにへばっていて、明日会社に行けるのかしら>自分。