蚊にまき餌
私の里は回りに水気の多いところで、夏場は蚊がわき放題でした。梅雨ごろから蚊取りものが出動し、秋口までロング稼働させるのが年中行事。当然のようにムヒなどの虫刺されの薬は常備です。というか、それがどこでも普通だと思っていたので、大学のころ別の土地のご家庭で蚊に刺されかゆみ止めを貸してくださいと言ったら「ありませんけど…」と恐縮されてびっくりしたことがあります。
そんな郷里を離れて早ン年。かつては蚊に対する抵抗力を蓄積していた身体もすっかり軟弱になりました。帰省して墓参りに行けばいくつもの虫刺されを作り、相方の里の居間に座っているだけでもぽちぽちと赤い腫れを作るていたらく。だいたい一応都会の真ん中で犬の散歩に行っても一人で蚊を寄せ集めている特異体質、わき放題の田舎に行けばそりゃーいい餌食にもなろうという…(涙)。
しかも抵抗力の落ちた最近は腫れっぷりが尋常でなく、赤みが腕全体に広がり膨れる面積が数センチなることもあって、相方が「蚊じゃなくて、別の虫に刺されたんじゃ…」とあきれるほど。今回も早速あちこちを刺されまくり、ドラッグストアにムヒを買いに走りました。いや、暑いとはいえ九月も半ばだし、さすがにそろそろ大丈夫なのでは…と甘く見ていたのよね。ほんとに甘かったです(大泣)。