せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

なんか、違う

 帰宅すると何度目だかわからん、「ブラック・ジャック」のアニメ化作品をやっていた。ピノコがケータイを使ってるわー。手塚治虫がマンガの中で先取りしていた「未来の道具」はたくさんあるけど、唯一携帯電話だけはこれほど早く普及すると想定してなかったようだと誰かが言ってたような。
 今回はOVAの出碕&杉野コンビではないらしく、画面のお耽美度は低。新聞で見てみたら、監督:手塚真と書いてある。うーむ。死してなお、子どもの呪縛になっているマンガの神様。偉大すぎる親を持つと、子どもはたいへんだ。
 作画は目も当てられん、というわけではないが、「よい」とも言えず。最近のTVアニメの作画レベルがわからないんでなんとも判断できませんが、線に色気のない作画だなあ。
 ということが、EDの巨匠手塚のイラストを見てわかりました。巨匠と比べて色気がないと評されるのでは、作画スタッフもたまったものではないだろう。
 記憶ではシリアス&ハードボイルドちっくな印象が強いブラック・ジャックだけど、丸っこい手塚絵だと、やっぱどこかしらコミカルさが漂います。というか、トイレにしゃがんでる構図はどうかと。(夢が崩れる娘さんがいるのでは)

 実写版の加山雄三というものすごい先達がいるので、もはやどんなビジュアルで出てこられても驚きもあきれもしない「ブラック・ジャック」。とはいえ、マンガを読んで個人的に作り上げた脳内イメージというのはあるもので、今回配役された大塚明夫さん、好きな声優さんですし達者な方ではあるのだけど、ブラック・ジャックじゃないかなあ。
 24時間TVのわき役などでいろんな方がアテてこられたのを聞きましたが、わたくし、「おお、これぞブラック・ジャックの声!」と膝を打ったことがないのです。若かったり、年寄りだったり、ダークだったり、コミカルだったりと、本人のイメージが固定しないせいでしょうか。