またもやシャア
今週末、ついに「キャシャーン」が封切りかー。特に深い感慨があるというわけではなく、もし不満な企画なら映画館に行かなければ済むことなので、「ふーん」と眺めてればいいんでしょうが。これから怒涛のように続く「昔のマンガ・アニメ実写化シリーズ」の皮切りだなあと思うと、どうしても目が行ってしまいます。
こないだぱらっと読んだTV情報誌に紀里谷監督のインタビューが載ってたんですが、この方五歳のときに「キャシャーン」を見たそうです。年齢的に再放送?(私の地元もなんでかキャシャーンの再放送をよくやっていた)
それで、インタビューの中で気になったのが「キャラクタの中で最も原作と変わったのがブライ(唐沢さんがやる役)で、イメージとしてはシャアのような敵役に」(原文のままじゃないです)といった意味の下り。わー、またシャアかー。確か、「レッドシャドウ-赤影-」で敵集団の忍者役を演ったとき、フミヤもシャアを引き合いに出してたような。あの映画の雰囲気で「ヤルッチェ、ブラッキン!」とかやれないでしょうけど。
結局見た目もかっこよくてちゃんとものを考えてて(と思われる)、しかも強い敵役のモデルとして、シャア以降シャア以上のものが生み出せてないってことなんでしょう。
金髪の見た目よい敵役の系譜と言われるシャーキン→ガルーダ→ハイネル→リヒテルあたりは、部下というより僕という感じだし、上司が賢かろうが愚かだろうが正しかろうが間違ってろうが絶対服従してるっぽいんで、対比として敵役の頭目の位置が上がりきれなかった。その点、シャアは軍隊で実力昇進してきた(らしい)し、部下も上司としてその能力を評価してるという書き方がされてるから、当時としては画期的な敵役であったのは事実です。だけどあれから四半世紀も経つのに、未だにシャアかーって気もしないでもなし。
そして、一般誌で例としてシャアを引いてもあんまり浮かない時代になったのかーと、ある意味そっちの方が感慨深かったり。