せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

ジェネレーションギャップを感じます

 …精神年齢の。
 としみじみ感じる今日この頃です。きっかけは某老年性妄想花盛り小説なのですが。<またかよ。
 マンガだアニメだゲームだSFだと関心が若年性な商品の方を向いてるんで、勢いチェックするサイトもそっち系。PCとかのデジタル系、ネットショップのたぐいも見はするけど、この辺は客層がわかる訳じゃないし。そもそもネット・PC世界というのがヲタ係数が高いようで、わたくし、そういう価値観・そういう思考回路がマイノリティなりに一般化したように思いこんでいたのです。(少なくとも、ネットではそうかと)
 しかし、PCの価格が下がり、メーカーやらなんやらがあの手この手で苦手世代を取り込み始め、去年からの「ブログやりましょう!」勧誘の激しさもあってか(確かにいわゆる「ホームページ」を作るよりお手軽)、だんだんネットのnotヲタ度が上がってきたようです。実際、某作絡みのトラバやらリンクやらをたどってみると、今までの私の行動範囲ではお目にかかれなかった「普通の人々」のblogに行き当たったりします。(ここで言う「普通の人」とはヲタでもマニーでもなく、取り立てて「趣味!」というものもなく、男性で言うなら会社勤めが十年から二十年を超え、妻子あり、主任以上の肩書きつきか会社経営、飲みニケーションもそこそここなし、読むのはもっぱらビジネス書、たまに文芸書をなんとか、ここ数年コンサートや映画には出かけた記憶があまりないといった、政府が思い描く平均的家庭のおとーさん系の人。そこまで紋切り型の人はさすがにいないけど、こんな感じってことで)

 こういうタイプの人の感覚が、私のような偏った交友範囲の人間には非常に新鮮。というか、大げさに言うと驚き。なぜかと言えば、blog読んでて「世代的に十か二十歳くらい上だとこういう感覚なんだろうな」と思って、ふとプロフィールを見たら同世代だったりしてがーんんんってことが結構あるので。年齢絡みの情報をはっきり書いてなくても、幼少時のTVや音楽体験から想定するに近い世代だろうという判断はつくわけで。派遣という立場柄、会社では表面的なおつき合いしかできないこともあって、「同世代の普通の会社勤めの男性」の自分語りってなかなか聞けなかったから、「こういうものなのか」と絶句したりします。
 ヲタの男性って十〜二十代のころ、同世代のふつーの女性から見ると「子どもっぽーい」って感じるようですが、その後三十代に入っても精神年齢的には年齢不詳な人が多いような気がします。リアルの古SF友達も、もう肩書きつきがいますが、友達としてつきあってて「わっ、急に前世代の親父の意見」とがっくりすることはほとんどありません。(価値観の相違は、他人同士のことだからむろんある)ネットづきあいの友達も、メールとかでやりとりしててあんまり年を感じない。悪く言えば幼稚なのかもしれないけど、ものの見方や世間に対する興味の示し方が若いなーと感じます。
 それに比べると、今回あちこちで出くわした「普通の中年男性」って。…なんか急激に老けていくのかなって思いました。異性観、恋愛観、労働に関する価値観、その他諸々、全体に世代が一つか二つ上っぽい。トリビアで見たところ、40代になったら初老だそうだから、この前後辺りから老け始めるのも仕方ないのかもしれないけど。趣味が違うという以前に、なんか話してもあまりおもしろくなさそうなんですわ。この程度の情報で判断してすまん。向こうもこんなエエ年したヲタ女なんかと仲良くなりたくないでしょうし。

 若いときはヲタよりよっぽどセンスよくて女の子ともばんばんつきあってて世渡りも上手だった、かもしれないおじさんたち。それがなぜ、こんなに鋳型にはまったような枯れ方をしちゃうんだろう。会社ではそこそこ安定、奥さんだったら大とは言わないまでも安心なダンナさまかもしれないけど。きっとお家ではいいおとーさんとかやってらっしゃるんでしょうけど。なんかねー。なんかねー。