遺作は「デビルマン」?
昨年「北京原人」以来の日本映画の海溝深度更新作としてネットを席巻した「デビルマン」の監督、那須博之氏が死去。53才の若さでは、ガンの進行が早かったのだろうか。
「デビルマン」の出来がアレでナニだったのも病身で撮ったせいだったのだろうか。仮にそうだとしてもプロの仕事である以上、割り引いて評価するわけにはいかないけども。お金を払って劇場に来る人は制作サイドの体調まで考慮できないのだから。仕事をこなすのが難しい状態であれば、制作サイドが代役を立てるなり補佐を置くなりの対応をすべきだったんじゃないかと。(ネットの記事を読んだところ、「デビルマン」制作中は全く症状が出ていなかったとのこと。やはり急激に病が進行したのか)
奥方の那須真知子氏も「北の零年」で想像に違わぬスバラな脚本を書いておられるそうで、「デビルマン」の出来がああだったのは、監督の健康状態とは関係なかった説をとりたい私です。
先日の中尊寺ゆっこさんのガン死といい、昔に比べたら治療法ができてきたと言われるガンだけど、油断ならない病気であるのは変わりないんだなと思いました。