「ムーンロスト」、読了
↓のようなだめ状態でも本くらいは読める。
ので、相方が買ってきた星野之宣のマンガ、「ムーン・ロスト」全二巻をば。ちょっと厚手の二冊組も引きこもりの一日死亡人間には余裕です。相変わらず地味い絵で昔ながらのガチガチSFマンガです。恋愛すらありません。親子の情愛や仕事に対する熱意はあります。
てゆーか、やっぱりミッションもののSFはこうでないと!って感じですよ。ある事情で月がぶっ壊れ、環境を再度安定させるために木星の月を強奪する!なんて荒唐無稽で壮大なネタ。不慮の事故で宇宙飛行士の母をなくした女性が、母の後を継ぐように宇宙飛行士となり木星を目指す。
ってな筋立てはちょいハリウッドのSF系大作映画みたいだけど、これはアメリカではぜってい映画化されませんな。まんまのストーリーでは(笑)。
地球の命運を賭けて木星へ、って展開で、ちょっと「さよならジュピター」を思い出したりするのも(原作ですよ、原作!)古SFヲのお楽しみでしょう。
主人公は女性だけど、スタリオン艦長とか、フロスト博士とか、物語のキモのセリフを吐くのは男だったりする。なんのかんの言っても科学の子世代の私は下巻でのフロスト博士のセリフに号泣ですよ。そうなの、私たち古SFヲは心のどこかで科学の輝かしい未来を信じることをやめられないんです。
こういうちょー地味硬派マンガもしぶとく生き残っていってほしいです。