ガンダム、おもしろい!
見るつもりはなかったんだけど、刷り込まれた血が騒ぐので、NHKBSの「まるごと機動戦士ガンダム」にチャンネルを合わせてみた昨夜。トークとかそっちしか見ませんよ。劇場版につきあったら朝の五時になってしまう。
とーころがー。
トーク終わって晩ご飯を作り始めたものの、つけてるTVが気になってめしが作れん。ああ、このセリフはー!とかそうそうこういう展開だったとかっていう懐かしさとは別に、とにかくそのものがおもしろい。話の展開、モビルスーツ戦、キャラの芝居、それらしさを演出する情報量。しばらく見てなかったせいもあるだろうけど、「あー、ガンダムってこんなにおもしろかったんだー」と素直に堪能させていただきました。一本ごとにお腹いっぱい感。
こんなにも「行間」というものを感じさせるアニメってなかなかないよなあ。
残念ながら、週末のこととて眼精疲労がばりばりに発動し「めぐりあい宇宙」の冒頭でリタイアしましたが、心残りを感じましたよ。オチは知りすぎるくらい知っているのに。
これは条件反射なんでしょうか。ちゃんと「作品」として評価しての反応なんでしょうか。
日本のTVアニメに限っては、作画とか動きとかだけではないと改めて思い知りました。
それと!ですね。長らく「スパロボ」でしか接してなかった少年アムロが、ぜんっぜん、まっとーに熱い子に感じられたのが我ながらびっくりでした。放送当時は主役にあるまじきやる気ねーモラトリアムな男の子っぽい印象だったのに、気分のぐらつきはあるものの、基本的にはほら、「僕はあの人に勝ちたい」なんて言ってしまうのが浮かないくらいに外向きのパッションが感じられるのです。あれから25年、物語の主役たる少年たちはアムロを上回るやる気ねー世代が台頭しているのですね。
トークやインタビュー部分を担当するNHKのアナウンサーが明らかにマジでガンダム好きなのかわかって(笑)。リアクションや合いの手の入れ方が適切。こういう番組で、仕事で割り振られたのがモロわかりのアナウンサーが来るくらいシラけることないですから。
それだけに第一部のガンダム好きによるプレゼン番組にかり出された友近がかわいそうだった。誰かが言った一言に、友近以外のみんなが黙ってうんうんうなずいている。あのスタジオの雰囲気は彼女にとって「助けてー」以外の何ものもなかったのではないかと。