「鉄子の旅」(2)、読みました
全然「テツ」じゃありません。だから、ただ電車に乗るだけの楽しみって今一つわかりません。なのに、読んでしまいました。「鉄子の旅」。なんで(2)なの?と聞かれそうですが、某巨大古本屋にぽつんと(2)のみあったもので。この手のマンガなら、いきなり(2)からでも大丈夫だろうと。
イタタタです。いろんな意味でイタタタです。もちろん、マンガとしてもおもしろい。テツでなくてもおもしろい。あるものがとっても好きな人と全然好きでない人が一緒に行動するときの、対象に対する温度差や知識のギャップとそこから生じる気持ちの行き違いが適度に辛辣に適度に面白おかしく書いてあって、コメディマンガとしてちゃんと読める。
でも、別分野でヲタと言われてしまうような人間が読むと、視点的には著者の菊池さん寄りになってる自分がいて、「ああ、私もアレヲじゃない人から見たら、モロ横見さんなのねー(涙)」というわかりきっていた事実を改めて噛みしめさせてくれる、人のふり見て我がふり直すようなマンガなのです。
いや、まー、私も気をつけないとね。そしてたまには山あいの駅で満点の星空を見るような、「この世界はこの世界で、ま、いっかー」とよそ様に思ってもらえるような瞬間も作れないとね⋯。
自分の興味のない分野にも、時として「ををっ」と感動することがあるかもしれないわけですよ。きっと。
amazonの書評が、テツな夫やカレを持った女性の「菊池さん、その気持ちわかるわかる」告白になってるのか何と言いましょうか。