せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

「チャーリーとチョコレート工場」、見ました

 ダメモトで劇場のスケジュールをチェックしたら、先週の今週で時間が変わってる。18:30スタート、おお、これならOL御用達タイムじゃないですか。というわけで定時きっかりにあがってキャナルシティに向かって黙々と歩く。やっぱりキャナルは遠いよ…。今週から涼しくなっててよかった。
 チケットブースで券を確保してから、軽い夕食を買いに行こうとしたら。えっ、キャナルって指定席制じゃないんだ。最近はチケット買った時点で席も決まるところが多いから安心してたが、これは早く劇場に入らないと!あわててムーミンカフェでパンを買って、席取りに励む。出遅れたわりにはスクリーンからほどよい距離の中央ブロックの通路側が取れたのでまあまあかと。

 で。内容ですが。児童書(?)が原作なせいか、ティム・バートンにしては毒少なめな感じ。性格のわっるーい片っ端から頭はたいて回りたくなるようなガキどもの描写はなかなかだけど、家族思いでいい子のチャーリーくんはなんとなく影薄いような。付き添いに来るじいちゃんのキャラクタでなんとか底上げしてるかなあ。
 てーか、いい子なら拾ったお金は交番に届けなさいよ(笑)。
 あと、ガキどもが自業自得で自滅していく下りがちょっと歯切れ悪いかなあ。ウンパ・ルンパの歌を重視しすぎたのかしら。もうちょっとテンポよくばっさばっさと地獄送りにしちゃってもよかったかも。あちこちに「あー、あれ」と思わせる映画その他の引用があるのだけど、TVゲーム好きの頭でっかちガキの仕置きシーンが一番豊富だった。単に私にわかりやすいネタが多かっただけかも。猿のみなさんが巨大な板チョコに群がるシーンはアレなら見るなり「ああ!」なネタだけど、劇場にいるのはふつーのお嬢さん方が八割以上のようだったからわかってもらえたかなあ。

 とか言ってみたものの、毒薄目だから週中日の体力半減な時期に見るにはちょうどいい重さ。ビジュアルはバートン節満載のキッチュでポップで見て楽しいものだし、ジョニー・デップは変人ウォンカさんをすっごく楽しそうにやってるし。
 やっぱこの映画の見どころはジョニー・デップだよなあ。子どもっぽくて人が悪くて孤独なウォンカさんを本気で演じてる。ふつーの役も(しかも二枚目だったり)、クセの強い役もはまるなんてすばらしい。
 ティム・バートンは家庭を持ってしあわせになったのね。「家族」と暮らすようになったウォンカさんのしあわせが皮肉ではなく語られていたもの。
 「コープス・ブライド」の墓場から出てきた花嫁が嫁はんそっくりだということがよくわかった。

 しかし、封切って一ヶ月経つのに、500人入る劇場が半分以上埋まってました。レディス・デーとはいえかなりの盛況ぶり。まだ引っ張りそう。
 お子様にもおいしく召し上がれる作品だから、親子で行ってもOKね。