せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

ネタ切れひどいのね

 最近は手当たり次第に各国の小説やらマンガやら既存映画やらの映像化権を買いまくっているアメリカ映画業界。去年くらいから興業収益が下がりっぱなしみたいなうわさを聞いてるから、少しでも当たりそうなネタを世界中からかき集めて実現の可能性はさておきとりあえず押さえておくんでしょうねえ。
 そんなわけで、今度は石ノ森マンガに白羽の矢が立ったようです。題材未定だけどヒーロー物が候補とか。アメコミ系映画の手法でいくなら、やっぱ「仮面ライダー」あたりが無難なのかな。日本での興業収益を相当アテにしてるはずだから、原作の選択は重要な問題でしょう。
 でもなー。リチャード・ギア版「Shall we dance?」もざくっと見ましたが、よく作ってはあるけどやっぱアメリカナイズされてるとこが食い足りなく感じてしまうのです。アメリカナイズしたいからリメークしたわけで、そこをどうこう言うことには全く意味ないんですが。タキシードにバラ一輪持ってエスカレーターを上ってくるリチャード・ギアアメリカの奥様方はここでほぅっとため息をつくところでしょうが、日本人的にはローン支払い中の郊外の建て売り住宅の庭でぎこちなく妻とステップを踏む主人公の方にしみじみとした味わいを感じるわけで。
 石森のウェット感ってアメリカに持って行くとどうなるんだろう。少年期から青年期のセンチメンタリズムみたいなものがヒーローものの背後にあるのが石森ならではの味わいって気がするんだけど。そんなものはどうでもよくて単にネタとして活用するだけなのかもしれないが、もし日本市場でも稼ぎたいならその辺大事。去年の「サンダーバード」がオールドファンの総スカンを食らって大コケした過去を忘れてはいかんです。