せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

理屈ちゃん

 「のだめ」の新刊を借りてきました。家には節操なく本を増やす同居人がいるので、私まで増やし始めたら収拾がつかなくなります。マンガはなるべく買わない方針で(涙)。レンタルコミック大活用です。
 それで今回「おもしろいなー」と思ったのは、千秋くんが専任指揮をすることになった楽団に、以前指揮者になった人たちが書き込みを残した楽譜があるとかって下り。とゆーか、私がのだめ読んでおもしろいなーと感じるのは、ほとんどが「私の知らないクラシック演奏者(指揮者含む)の仕事ぶり」を知るときなのです。特に指揮者は、そりゃ棒振ってるだけとは思いませんが、具体的に何してるってさっぱりわかんなかったのです。クラシック音痴なもんですから。その辺がわかる「のだめ」はすんごくおもしろい。
 他にも、その楽器ならではの苦労とかこだわりどころとか、音大生や音楽業界(?)の内情とか、そういうのがおもしろい。こういう部分をおもしろく読ませるのはとても難しいだろうから、作者の二宮さんはすごいなーと思うのです。<プロに失礼な。
 物語としても当然おもしろいのですが。

 どうも私は何かを知るのが好きなんでしょうね。
 あと、世界観に惹かれる話が好き。「響鬼」からさっさと撤退してしまったのは、私が何より前期響鬼の空気感・世界観が好きだったからで、そういうのは統括してる人やメインのシナリオが変わってしまったら全部失われてしまうもんです。私にとって見たい気持ちにさせる物、作品に対する執着心を起こさせる物が一切合切失われたとわかった時点で見る気もすっかり消えました。
 要は理屈ちゃんなのです。知識とか世界観とかって刺激を得て、うーだらかーだら妄想したり理屈こねられるのが楽しいらしい。

 のだめも、そんなわけで千秋とのだめの恋愛模様とかは三の次か四の次くらいしか興味がわかなくて。それメインの話じゃないから(ないのか?)、こういう読み方も許されよう。
 女性ってほんと、恋愛物好きですよね…。<他人事のように。
 こんなに食べたら胸焼けしそう…ってくらい読んでもまだ読めるらしい。801とかBLとかも、言ってしまえば人間関係・恋愛関係が全ての物語だしなあ。その辺に執着の薄い私は欠損でもあるのか?と思ったりしますよ…。執着ないどころか、らぶらぶ甘甘がどーっと続いたり、どろどろ情念の炎が燃え上がりっぱなしだったりすると、「助けてくださいぃー(涙)」と逃げ出してしまうヘタレですから。
 と、「名作平積み大作戦」で「ボヴァリー夫人」をネタに熱く語る青田さんを見ながら思いました。青田さんの言には一理あると感じましたが。