古いヤツだとお思いでしょうが
トリノが近づいてきて、ただでも五輪五輪とうるさいNHKが特集・ニュース・ミニコーナーと五輪まみれになっていきます。選手の皆さんはそれぞれにすごいと思いますし、がんばっていただきたいですが、こう露出があからさまだと本番前にお腹いっぱいになりそうです。
とは言っても。スケートの岡崎朋美さんのレポートなど見ますと、しみじみと頭が下がってきます。競技者でありたいと思ってらっしゃるのは、誰に頼まれたわけでもないご本人の意志かもしれませんが、自分で決めたことだからってそれを貫いて実現するのはなかなかできることではありません。
どんな天才的な選手でも年齢による身体の衰えは避けようがありませんし、競技によっては怪我に苦しめられることも多々あります。ルールの見直し、用具の基準変更、なじんで実感のつかめてきた競技スタイルを変えざるを得なくなったり。一線で活躍し続けるスポーツ選手の奮闘は、私みたいな怠惰が服着て歩いてる人間にはただひたすら「だらだら生きててすみません」ものです。
岡崎朋美さんは、スポーツ音痴の私など一昨年あたりには「もう引退されるのかも」と思ってました。年齢とご病気とそのころの成績を考えると、そういう時期なのかなと見えていたのです。それがこのところのめざましい活躍ぶり、オリンピック選手になっただけでなくついには選手団代表まで務めると聞いたときには、ただただ「へぇええー」と言うしかなく。
誰にでもできることじゃないけど、やってしまう人がいるんだ、という素直な感動。
こういう人がいてしまうから、NHKうっとーしーと思いながら、オリンピック中継を見てしまうんでしょう。
相方が岡崎さんを取り上げたニュースを見ながら、「ホリエモンと年、あまり変わらないんだな…。応援するなら、やっぱ岡崎さんの方だよな」とぼそっとつぶやきました。
同じ土俵に上げて言うのがそもそも間違ってるかもしれないけど、私も岡崎さんだな。古い人間かもしれませんが。