宮川泰、逝く
このところ、幼少時にアレとして過ごした身にはなじみのある方の訃報をよく目にする。伊福部氏や佐々木守氏など、無意識のうちに見ていた映画やドラマでお世話になった方々だった。
そして、たぶん同世代のヲにとってもっともなじみ深いと言っていいあの曲を作ったあの方が亡くなられた。宮川泰。NHKの映画音楽大全集で並み居るジブリ作品を蹴散らし、アニメ部門で堂々再演奏してほしい曲に輝いた「宇宙戦艦ヤマト」を生んだ作曲家。
そういう呼び方をご本人が是とするかはわからないが。
「恋のバカンス」とか「ウナ・セラ・ディ東京」といったザ・ピーナツの名曲を上げてほしいのかもしれないが。(と言いつつ、「ウナ・セラ・ディ東京」がよくわからない私)
広大な宇宙空間が上品でありつつ浪花節の似合う場所になったのは、宮川氏の音楽あってのことだった。小学生が「真っ赤なスカーフ」なんて、どう考えても歌詞の情感がわかるはずもない歌を得意げに歌っていたあの時代。
久しぶりに「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」が聞きたい気分になったけど、あれはレコードでしか持ってない上里に置きっぱなしだ。
こないだ、東京の映画館でヤマトの映画をオールナイトで連続上映する企画をやったらおじさんたちに大好評だったそうだけど、その人たちはみな、今ごろ宮川氏を悼んでおられるのでしょう。私もやはり感慨深いものがありました…。
要は私もそういう年になったということなのね…。
いずれは必ずやってくるのだろうけど、すぎやまこういち氏のそういう話を聞くことになったら、またショックを受けそうだ。