せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

ちょっといい話?

 一人でお昼を食べました第二弾の休憩時間。私の背後のTVでは昼メロではなく「ごきげんよう」をやっています。普段は全然わからんなと思っていたTVの音もぼーっと一人でいると意外と聞こえるもんです。画面見てなくてもちゃんと話の流れがわかるくらい。
 そんなわけで途中から耳にした話なんで、誰が話していたのかはわかりません。が、犬好きとしては「で、どーした?」と先が気になって耳がダンボに。
 例のサイコロトークでの話題。話担当の男性の隣家の夫婦が犬を買い始めたそうです。豆柴。柴の子犬って凶悪にかわいいんですよね。犬好きならたいてい顔がゆるゆるに緩むんじゃないでしょうか。で、その男性も隣家の柴犬に魂抜かれて「犬、飼いたいなあ…」と思ったものの、奥さんから「家では絶対飼いません」と言い切られてしまった。そこで、断ちがたい未練からその人は隣家の人に頼んで豆柴の子犬の散歩を時々させてもらうことにしたのだそう。これがもう、かわいくてかわいくてますます骨抜きのめろめろ状態になってしまった模様。
「こいつにですね、世間というものを教えてやらんといかんと思って、散歩のたびに『これが桜』『ここの池には亀がいる』って逐一見せてやってるんですよ。そうしたら、こいつがなかなかかしこいやつで、亀が苦手だったのを憶えていてその池の方には行きたがらないんです!」。恋人ができた直後でもこんなに熱く語らないんじゃないか?と思うほどの熱の入りよう。
 「それで、俺はこいつが誰にでも好かれる犬に育てなきゃいかんと思って、ですね」。でも、その子、隣家の犬でしょうが!(笑)「しつけもちゃんとしなきゃって、お手やお座りを教えてるんですが」隣家の人は教えてないのか?子犬は混乱しないのか?「俺も犬のしつけは慣れてないんで、時々指示を間違ったりする。と、こいつがご飯は食べたいし、指示は聞かなきゃと思ってるらしいけどそれがわからなくて混乱してるしでね。迷いながら前脚をこう、俺の手に乗せてきたときにね、肉球が手のひらにあたったとき、なんていったか宗教画で神様に人間が手を触れる、あのシーンを思い出しましてね」。大げさだ!…でもなんか、その気持ちはわかる。
 しかし、これ、隣家の犬なんですよねえ…。こんなに思い入れても、その子が一番好きになるのはそこん家のお父さんかお母さんでしょう。片思いですねえ。
 隣の家の人からすればちょっと迷惑かもしれないけど、心情はわかるなあ…と思いながらご飯食べてました。