せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

ええ、読んでませんとも!

 大森望が「ソラリスの陽のもとに」を「妻への愛」を語る小説として紹介している「名作平積み大作戦」録画分を見る。今回はカップリング(?)が遠藤周作の「深い河」で、取り上げる作品が比較的新しいから文章的には読みやすいはず。会場の人で遠藤周作を知らないという人が意外に多くてびっくり!えっ、最近の教科書は「沈黙」とか載せないの?純文学オンチの私でも何作かは読んでるんだけど…。
 あらすじ紹介を見ながら「実はソラリス、読んでないんだよね」とつぶやいたら、相方に「えっ」と引かれた。「映画も見てないしな」と続けたら「えぇえー」と呆れられた。だって、映画タルちゃんじゃんよー。わたくし、「ストーカー」「ノスタルジア」を先に見てしまい、「うぁあぁあー」感が高まったもんですから。映像はすごいんですけども。あのじりっとじりっとな画面の辛抱強さはせっかちくんにはつらいのです。
 家にDVDあるからそのうち見ます…。<非積極的ですね。
 てゆーか、君も読んでない古典SF、いっぱいあるだろうが!<そんなことで逆ギレしなくても。
 というわけで、伝聞でしか知らない状態で大森望の説明を聞きます。オーディエンスのみなさんと同じ、と言いたいところですが、そこは古ヲタクなのでざっくりざっくりの内容は知っていたり。「深い河」が現代の元サラリーマンのおじさんの話だったのに比べると、未知の惑星が舞台で伴侶に死なれた男の元に死んだ当時のままの彼女が現れて、みたいな話は取っつきやすさの点で人を選ぶなあ…と思っていたら、わりあい票が伸びました。
 思えばこの春にレムが亡くなったことだし、追悼という感じで長年手に取りそこなっていた本を読むのも一興かも。