せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

「奇談」、見ました

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 「みんなぁ、ぱらいそさ、いぐだぁ」
 劇場に見に行きそこなっていた「奇談」のDVDを相方が借りてきたのを視聴。諸星大二郎の「妖怪ハンター/生命の木」の映画化作品です。
 ある意味、ただいま公開中の「ダ・ビンチコード」よりもキリスト教的には大問題!な題材でしょうが、極東で書かれたマンガなどバチカンは気に留めたりしませんよね、きっと。
 驚くくらい原作に忠実な作りです。ヒロインというか狂言回し役の里美ちゃんが子どものころに体験した事件は映画のオリジナル部分ですが、本編を大きく損なうということもなく程よい変更かと思います。
 ひぐわぁあぁーなクライマックスの映像も見ごたえあります。
 ただ、マンガは自分のペースで読め聞き落としもないからさして気にしてなかったけど、後半にぱっぱっと会話で事件の背景を説明されるとすぐには頭に入りにくいです。「じゅすへる」とか「三じゅあん」といった単語が、事前にマンガ読んでないとそれと意識して聞けないというか。せめてマンガと同じように冒頭で「世界開始の科の御伝え」をやってくれる作りにできなかったかなー。もしくは話が走り始める後半に入る前に、説明を入れるとか。
 稗田礼次郎がただひたすら傍観者で事件に介入しないあたりも原作通り。「それで、あれはいったいなんだったの?」な放り出され感も原作通り(笑)。昔、沢田研二主演で作られた「ヒルコ/妖怪ハンター」が完全に監督塚本晋也のテイストになってしまったのに比べると、原作を尊重した作りと言えるでしょう。オチの里美ちゃんのモノローグはちとアレだけど。
 いんへるのの穴が意外に大きくてびっくり。あれじゃ里美ちゃんがびびって帰ると言い出してもしかたないと思われ。

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沢田研二主演の「ヒルコ」の方。「ヒルコ」って言いながら、「黒い探究者」じゃなくて「海竜祭の夜」の映像化作品だったんですね。<当時原作読まずに見た。