せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

高層マンションって意外とたいへん

 福岡の都市部に住んでいるので、私も一応マンション住まいということになります。(こんな古い集合住宅でも世間的にはマンションと呼ぶみたい)福岡は都市部の近くに空港があるため高層マンションが建たないものだったんですが、それもここのところ緩和されたのか、他のビルと比較してず抜けて高いマンションもちょくちょく見るようになりました。そして、聞くところによると背の高いマンションってなぜか値段も高いマンションで、住んでる人も収入アッパークラスが多いんだとか。高所恐怖症の人を除き、人間って基本的には高いところが好きなのかなあ。見晴らしがいいって、新聞に入ってるチラシでも売り文句になってるし。
 でも、今日の朝日新聞の生活面を読んで、高層マンションに住むのも考えものだなあと思いました。先日シンドラー社のエレベーター事件があったとき、高層マンションでエレベーター止まったら生活できんやんと思ったけど、この点はやはり問題のよう。私なんか体力ヘタレだから、以前エレベーターのないとこに住んでたとき、毎日五階の上り下りがつらくてしょうがなかったのです。あれから年も取ったし体力のなさは悪化してるくらいなんで、エレベーターが止まるなんて考えたくもない。(体力衰えてるからこそ、あえて階段登れよって気もしますが)それから、マンションって十年くらいに一度は内装外装のメンテナンスをしなくてはならないのだけど、高層マンションだと足場が組めないんで工事がものすごく高額になるのだそう。(ゴンドラやリフトを使ったりするので)また、建ててから長期間経った物件がないので、経年劣化の実体がまだわからないんだとか。
 賃貸ではなく購入した場合は、上記のメンテナンス代をどう積み立てるかが問題。それから、もし痛みがひどくて建て直したいと思ったとき、低層マンションの場合は今より戸数を多く建ててその売却益をあてることができるけど、高層の場合は建ぺい率(?)いっぱいいっぱいに建てていることが多いので、各戸を狭くでもしないと戸数を増やすことができないのだとか。何より、高いということは住んでる人が多いってことで(何百戸単位だったりするらしい)、何か問題が起きたときに管理組合で住民の意思統一を図るのがとてもむずかしいらしいです。
 資産に余裕のある方々は、立て替えが必要なくらい建物が傷む前に新しいところに移っていかれるのでしょうが、残るのが経済的に余裕のない人となれば、ますます話がまとまらなくなりそう。
 家は高層マンションになんかとても住める経済状態じゃありませんが、分相応の住まいの方が心安らかに暮らせそうです。狭くて古いながらも楽しい我が家、ってことで。