せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

人食い宇宙人はほんとにいたのか?

 シャマラン監督と言えば「シックスセンス」。というか、「シックスセンス」以降の作品で芳しい話を聞かない気がするのは私の情報が偏っているからでしょうか。そう言えば、天才子役と言われたオスメントくんが飲酒運転と麻薬で捕まったという記事を読みました。歳月が流れるのは早いものです。
 そのシャマラン監督の「サイン」をTVでやってました。↑のような印象があったので特に見る気もなかったんですが、相方がチャンネルを合わせたのでなんとなく眺めることに。すると、「これって人食い宇宙人が攻めてくるって話らしいよ、『映画秘宝』によれば」なんて相方が言うじゃありませんか!
 えー、イマドキ人食い宇宙人?しかも、まぢで侵略してくるの?
 物語的にはすでに畑に謎のサインが現れています。あれが宇宙人来襲の兆候ってことデスカ?本気で?<「映画秘宝」の言うことですから!
 と思った時点で私は罠にハマっていました。きっとくだらないオチが待っているに違いないと予感しつつも、ただ人食い宇宙人が本当に出るのかどうかだけが確かめたくてチャンネル変えられなくなってしまったのです。
 おかげさまで、キスチョコみたいなアルミ箔の帽子をかぶってソファで肩を寄せ合う主人公の子どもと弟とか、素っ裸でのっぺらぼうの知的宇宙人とか、今ではなかなかやれなそうな映像を見ることができました…。これはこれで貴重な体験かもしれません。
 まじめに言えば、この監督って正体のわからない何かが進行している気味の悪さ、みたいなものを表現するのはすごくうまいなーと思います。出現するのが素っ裸の宇宙人であっても、見ていると緊張が高まって黒い影が画面を横切るとぞっとさせられますから。だからこそ、最後に出てくる種明かしに「まぢで宇宙人だったのかよ?」と口ぽかんになるのでしょう。
 そして、この映画のテーマ的にはメル・ギブソンが得体の知れぬ危機から家族を守った、そして守れたのは偶然ではなく神の恩寵によるのだと思うことで失った信仰を取り戻す、という結末が大事なのだとはなんとなくわかるんですが。
 だったら起きる変事は宇宙人の来襲でなくても良かった気が。いくら「宇宙戦争」並みに意外?な弱点があると言っても、そう簡単に世界各地を襲っている宇宙人を撃退できるもんでもないでしょう?なのに、オチのギブソン家はずいぶんと平穏なんですよね。この時点で「宇宙人は方便だったんだなー」と思い知らされるわけですが、でも一応物語なんだからそれなりに宇宙人のその後をにおわせてほしいとこです。
 で、あの宇宙人はほんとに人食いだったのでしょうか。<まだこだわっている。