せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

あれって2007年

 2001年になったとき、「21世紀なのに車が空飛んでないよ!」と言ったSF者は多いと思いますが(それは家の話)、ふと思い出した古いリリカルSFマンガの舞台が2007年だと知ってかなりびっくり。
 …「たんぽぽクレーター」(by 筒井百々子)って知ってますか?
 復刊ドットコムの対象になってるそうなんで、今は古本でないと読めないようで。
 確か水樹和佳の「樹魔」なんかが出てきたのと同時期の作品で、「あー、少女マンガでもハードに力こぶ入れなくてもSFやれるようになってきたんだなあ」と感慨深く思ったものでした。
 あらすじを書いちゃうとやすっぽいお涙ちょうだい話みたいになってしまうので、パス。いや、でも、いい意味で泣けるマンガなんだが。絵柄はかなり・ちょっと・なんなんだけど。
 2000年代になって月に医療都市が作られている、という設定の話。都市は次第に発展し、物語の舞台となるのは2007年。
 2007年には月に人類の住める都市ができてる!
 と、あのころはわずかであっても、その可能性を信じられたのだなあ。
 その点では、いい時代だった。