せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

きっすの作法

 最近は人前でもべったりべたべたのカップルをよく見るようになりましたが、あれはまあ、一緒にいるというのがまだまだシンセンなみなさんのやることで、ご夫婦歴が長くなっても人前で接触面多めに過ごされてる方は少なめではないかと思うのですが、いかがでしょうか。(別にリサーチしたいわけではありません)なんだかんだ言っても、日本人は人前でくっつくのが苦手、というか、作法がよくわからんところがあるんじゃないかと思ってます。
 仕方がないの。消化されてないことを無理やりやろうとすると、なんとなくナマ臭い雰囲気が漂っちゃうし。
 しかし、そんな国民性というか文化というか、に子どもは頓着してくれません。今日たらたらと読んでいた新聞に載ってた海外特派員やってる記者が書いたコラム。ある日、子どもが「おとーさんとおかーさんは仲が悪いの?」ととてもとても不安そうに聞くので、なぜそんなふうに感じたのか問い返したところ、「おともだちの家のおとーさんやおかーさんはちゅーしたりぎゅーっと抱きあったりしてるのに、うちのおとーさんとおかーさんはしない。それは仲よくないからじゃないの?」というその子なりの推測の上の不安だったらしい。そりゃ、欧米のご家族のところに遊びに行けば、ちゅーとかぎゅーとかごく自然にばんばんやるのでしょうね。でも、家のおとんとおかんは日本人夫婦だから、というような事情は、子どもは汲んでくれないんでしょうね。
 ある意味、ほほ笑ましいのう。
 しかし、文化の違いに子どもが小さな心を痛めておるというのに、このおとーさん(おかーさんじゃないとおぼしき)、一方こちらの国の大人には、日本人にはあいさつのちゅーの習慣がないことがだんだん知られるようになっていて、ぎこちなくもうれしはずかしで差し出した頬を無視されることがあって、なんかがっかり、みたいなことを書いておられる。正直な方だとは思いますが。相手ががっちり熊系体格の男性でも、無視されると悲しいものなのかなあ。