せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

なるほどねえ

APPLESEED

 CG技術にとって三年はものすごい時間経過なんあと思わされる、BShiでの「APPLE SEED」放送。当時は「日本でも映画用にこのレベルのCGが作れるようになったんだなあ」なんてちょっと感動したものでしたが、今見るとてらてらつやつやした質感だし動きがなんとなくぎこちなく感じるしで、私のようなナナメ映画見ですらすっかりCG舌が肥えてしまっているのを実感します。「ジュラシックパーク」一作目の感動は、もう二度と味わえまい。しかし、あの年はやたらとマンガの実写映画が作られてましたが、あれが今に至るマンガ原作多作化の始まりだったんだろうか。
 私は士郎正宗にそれほど思い入れがないので「APPLE SEED」は原作とぶっちり切り離し、さておきCG使えば日本でもハリウッド映画みたいなモノが作れるんだなー、ふーんという無国籍テイストぶりを楽しんでました。ので、その辺を確認してもらおうと相方にも「ちょっと見てみて」と頼んだのですが。
 しばらくすると「つらくて見てられない」と言い出す始末。何がつらいんだ? と聞くと、「これってたぶんキャラの芝居はモーションキャプチャなんだろうけど、そのキャプチャの芝居が高校演劇みたいで痛々しくて見てられない」と言う。普通に走る、振り返る、人の話をただ聞くといったときの、手足の動きのしまりのなさというか、だらんとした動きに芝居に神経がいってないのがもろわかりなんだそう。(相方は高校時代に演劇部の大道具をやっていたので、自分たちの痛々しい過去を見るようで堪え難いという)
 それに引き換え戦闘シーンは異様に生き生きと細かなところまで芝居がつけられているので、日常の芝居の低レベルがますます際立ってしまうんだとか。フォーメーションの動きや合図送り、蹴りなどの格闘系の動きはすごいレベル高い気がする、そうな。
 めげずに「でも、話はハリウッドのアクション映画っぽくねー?」と聞いてみると、「ハリウッドだったらこんな理屈っぽい話は作らないよ。延々説明シーンが必要な設定なんて速攻切り捨てるんじゃないかな」と言い捨てられてしまいましたとさ。私の目は節穴ってことか…。
 ちゅーと、この映画、何が取り柄なんですかね(汗)。特に後押しするほどの義理も何も感じていない作品ですけども。
 同じ監督? プロデューサー? でこの夏新作が作られてるはずだけど、今度はちゃんと芝居のできる人のモーションキャプチャを採用してるんでしょうか。<よけいなお世話。