せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

こんな母

 あけましておめでとうございます。
 今年も代わり映えなくだれっと迎えました。もう新年を新鮮な気持ちで迎えるには年を取りすぎたのでしょう…(涙)。特に今年は相方の実家に家で余っていたDVDプレーヤーを持ち込み、操作説明のために再生した「七人の侍」をみんながそのまま見続けるという事態になってしまい、いつの間にか新年を迎えていたというダレ加減。紅白なんて特に見たいとは思わないけど、せめて「いく年くる年」で年越しの節目くらいははっきりさせた方がいいのかなーという気がしました。
 ところで今年はめずらしく一日のうちに私の実家に移動しまして、初めて「相棒」なるドラマを見ました。(親が見ていたもので)ネットでちらほらといい評判を聞いていたのですが、二時間半の時間枠の中で三段入れ子くらいの事件構成を作っているところは確かにえらい。<何様。ミステリとして考えると甘いでしょうが、TVのエンタメドラマとしてはサービス行き届いてると思いました。
 しかし、ドラマが始まって30分ほど経った頃、TVを見ていた父に母がのたもうた。「そろそろお風呂に入りませんか?」。ち、ちょっとまてー。ミステリっぽい仕立てのドラマで30分経った頃といえば謎が振りまかれて、さてこれからどうやって解決するの? と身を乗り出す段階。そこで離席せいとはいかに。「今からお風呂に入れば、ちょうどいいころに間に合うでしょう?」。ちょうどいいころって、いつよ? もしかして、名探偵皆を集めてさてと言い、というタイミングを言ってるわけじゃないだろうな?
 …言ってました。ままん、相変わらずミステリは謎解き部分さえ見ればいいってタイプなのね…。
 そう、母はミステリをお尻から読む女。犯人がわかってないと落ち着いて見られないんだって。だから「刑事コロンボ」が好きだった。倒叙物だから。それだって、一番肝の謎解きの部分が始まる頃にはなぜか寝ているという不思議な体質の持ち主だった。
 あきれている私に父が訴えた。「お母さんと推理ものの映画を見ると困るんだ。自分が見たことがあるものだと、先にオチを話してしまうから」。あんた、ひどい人や。「サイテー、お母さん、それって最悪のマナー違反だよ」と私も父を擁護して母を糾弾。しかし母は「だって、誰が犯人かわかってる方が落ち着いて見られるでしょう?」と悪びれもしない。結局父はドラマが終わるまで風呂には入らないと言い、私もそれが普通やろ! と母に言い放ったのであった。
 ドラマは三段落ちだったんで、途中離席しないが吉でした。ままん、ほんとサイテー。