せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

そして、こんな父

 相方の里に行き相方のご両親と接していると、「この世代のスタンダードは義父母なんだろうな」とよく思う。だいたい若い人が想定するおじいさんおばあさんが好む文化圏で生きている。それに比べるとうちの両親はミーハーで新しいもの好きで、あんまり感覚が世代っぽくない。父は石原裕次郎くらいは聞くが、母は演歌や綾小路きみまろなど絶対に聞かない。さすがにトランスやヒップホップはだめのようだけど、団塊の世代あたりがゾーンな曲などを好んで聴く。<団塊よりはかなり上の世代です。
 今日ものっそり昼前に起きて遅い朝食をとっていたら、居間からベト7が聞こえてきた。父が再放送の「のだめカンタービレ」を見ていたのだ。本放送のときに楽しみに見ていて、母は原作のマンガを読破した。その上、二人して「のだめオーケストラ Live!」のCDを聞いている。娘として「いいけど…。いいけど…」と心の中でつぶやいてしまう瞬間がある。
 しかも父は「のだめ」の途中で挟まる新番組の「ハチクロ」ドラマのCMを見て、「これは前にやったのじゃないかな?」などと言い出したのだ。「え、えー。去年映画はやったけど、TVドラマになるのは初めてのはずだけど。原作はマンガだよ」と言ったところ、「そうだろう。見たことがあると思った」とのたまうではないか!
 ぱ。ぱぱぱぱ、ぱぱ。映画版の「ハチクロ」見たの? 私も見てないよ?
 どうも近所のレンタルビデオが五本いくらとかのまとめセールをやることがあるらしく、見たいものがなくて五本に満たない数をカウンターに持っていったところ、「同じ金額ですから、見なくても適当なものを持っていかれたらどうですか?」と言われたらしい。それにしても。それにしても。70のおじいさんが「ハチクロ」…。ふつー、借りないだろう? うっかり持ってきても見ないだろう?
 「あまりおもしろくなかったな…」とつぶやく父。おもしろかったら、娘も困惑するよ!
 他にも「トゥームレイダー」とか娯楽アクションものを借りてきて見ていると聞き、血は争えんなーと自覚した。
 うちの両親、世が世だったら絶対ヲタになっていたと思う。(ジャンルはアニメやマンガじゃないかもしれんが)

 両親はもちろん、「のだめカンタービレ in ヨーロッパ」を楽しみにしている。