せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

「マクロスF」を見る理由

 なんと! このわたくしが!(<ナニモノ)
 今期めずらしく帯アニメを見ていますよ。それも、鉄板に安定していそうな地上波「精霊の守人」ではなく。(何回か録画を失敗して挫折しそうです(涙)
 それは何かというと、もったいぶってもしょうがなく、タイトル通り「マクロスF」です。ななな、なんでやー>自分。この番組ってばそのキャッチが、「恋と友情と惑星の運命が交差する超銀河ラブストーリー!!」ですよ。らぶすとーりー。私の趣味嗜好とは一万光年くらい離れてますよ。
 一番の理由は、たぶん元々の「マクロス」を見てたからってことでしょうなあ…。ぶっちゃけを言うと、私は「マクロス」のいい視聴者ではなく、というのも見ていた最大の理由は「バルキリーがかっこいいから!」というものであったからで。だって、あのフォルムの戦闘機がきれいに変形してロボになるんです。おもちゃだって、ちゃんと見事に変形するんです。おそるべし、バルキリー。タカトクトイス、神。だからバルキリーが大量にかっこ良く活躍してくれればそれでよく、話の方は、まー、どーでもいーというか。むしろキャラはあんまり好きじゃなかったというか。もっと言えば、ヒロインの頭の悪さが許せんかったというか。…美樹本さんの絵がひじょーに苦手だったというか(爆)。
 でも、メカ偏重で「マクロス」見ても正しいと思います。「松田聖子の『青い珊瑚礁』をバックにメカ戦闘やったらかっこいいだろうなと思った」というのが、そもそもの制作の発端だったとかって聞いたおぼえがあるんで。<自己弁護です。
 F関係でちょこちょこ情報を拾ってみると、「マクロス」というと恋愛ものとか三角関係とかってことになってるようですが、当時見ていた感覚からするとあんまり恋愛描写はうまくなかった気がするんですよね。三角関係ってのも途中から唐突に出てきたなあって思ったし。むしろその後の「マクロス7」で確立した要素なんでしょうか。<見たことないからわからない。
 そんなわけで、偏ってはいるものの元祖「マクロス」の基礎知識を持ってる身で「マクロスF」を見ると、ああ、ここが本歌取りしてるのか、とつい気になってしまい、そのうち元祖ネタをどう転がしていくのかな、という興味で引っ張られていき、結局だらだらと続きを視聴していくという流れに。だって、「私の彼はパイロット」とか「小白竜」とか歌えちゃうんですよ、わたしゃー。<ミンメイ、きらいじゃなかったのかよ!<だって、音楽担当はハネケンさんだったから、サントラ持ってたんだよ!
 菅野さんの音楽も大きな要素ですけど。サントラ、買いそうな勢いですから。

 しかし、アニメもラブコメやるのがうまくなったもんです。一応「ラブストーリー」が売りな「マクロスF」ですが、今のところ見ててちゃんと思春期の淡ーい恋愛が進行してるなーと納得できる展開になってます。この辺は元祖より全然うまい。ちゅーか、ダブルヒロインの性格づけは元祖より遥かに私の好みです。女王様キャラだけどそれに見合う努力をし実力も持ってるシェリルと、ちょっと気弱な純情少女、生い立ちにヒミツありのランカと、ポジションをきちんと分けてる。男主役のアルトも、見た目は女と見まがう線の細い美少年だけど(絵的にはそこまででもないが)中身はまだまだ発展途上の熱血野郎と、訳ありヒロインたちが初手から興味ひかれそうなキャラ作りをされているんで、見てて「なんでこいつがモテモテなのよ?」と納得いかない感じにならない。
 作画がちょっと惜しいのが難だなあ…。戦闘シーンはCGなんで作画と言うのとは違うかもしれないけど、モデルをきれいに作ったら後は自由自在に動かせるせいか、CGロボってタメの演出が今イチというか。動きすぎて何がなんだかわからなくなりがち。メカ、かっけー!!と印象づけるタメとかトメとかがもっとほしいなあ。あとは、ラブストーリーを名乗るなら、大事なシーンの作画は細かい演技がつけられるアニメーターさんに頼まないと。情感が出なくてもったいないシーンになっちゃいますがな。
 物語としてもバジュラって何よ? とか、ランカが幼い頃に肉親を失うことになった事件の真相は? とか、七話に出てきた敵方とおぼしき謎の少年はいったい? と謎振りまきまくりで引っ張ってるので、ちゃんとおもしろく見られてます。
 結局なんだ、私はロボ出てる話の方が見やすいのだな…。