せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

最初が無料ちゅーても

 ある時間帯になるとやたらめったらCMに遭遇してしまう化粧品会社、それが再春館製薬所。BSデジタルで出会う山田養蜂場のCMの多さに私の脳内ポジションを奪われつつあるものの、いちいち物語仕立てにしてあるCMのつくりのせいか、はたまた江守徹の重厚なナレーションの効能か、完全に消え去るには至りません。会社が九州にあるというのもあるのかもしらんけど。(全国区でもこんなにCMやってるのか?)
 そんな、名前だけはよく知っている再春館製薬所、その看板商品である「ドモホルンリンクル」ですが、もちろん使ったことも実物にお目にかかったこともありません。無料お試しセットがあるのは散々刷り込まれましたが、じゃあ使ってみようかしら? って気になったとき、現品はいったいどのくらいするのだろうか。いくらモノがよくても人には可処分所得というものがあり、その中にさらに化粧品に割り当てられる限界額もあり、それもわからないままではいくら無料でも気軽にお試しセットを取り寄せる気にはなれないのよね、私の場合。いや、シセイドーやカネボウですら買うのにいちいち決断せねばならんくらい化粧品への割当が少ない私だから、現品価格がわかったところで手を出すかどうかはわかんないけどね。
 そんな疑問を抱えていた(わりに、別にサイトに行って調べてみたりはしないんだが)私ですが、風の噂に「再春館製薬所って高いのよねー」と聞きました。高いんだ! 通販メインの化粧品ってわりとお勤め価格だと思いこんでました。確かにCMでは、当社の製品は手間ひまかけて丁寧に作り、細やかな心遣いの通販業務にてお客様にお届けしています、と何度も何度も訴えてますけど。しかし、高いってどのくらい?
 ぼんやり謎に思っていたせいか、先日新聞に無料お試しセットの広告を見つけたとき、しみじみと読んでしまいました。…びっくらしました。ちっこい文字でそれぞれのサンプルの脇に描かれていた価格はどれもこれも5,000円超え。クリームや美容液の類いは余裕で一万円超えです。お試しセットの七品を現品ですべてそろえると、合計額57,750円(税込)です!!!
 か。買えねえよ…。買わないけど。
 これ、だいたい二、三ヶ月で使い切るようになってるらしいんですけど。化粧品に年間20万超える金額を投入するのに躊躇しない生活層ってどんな人たちなんだろう。
 CMで一人のために専用の容器を作ったとか、保冷状態で送る封筒を用意したとか、顧客サービスに余念がないことを伝える内容がけっこうあるけど、そりゃーこんなお値段のものを定期的に購入してくれる方々ですもの、大事にしないと。美容クリームで五万・十万なんて商品も確かにありますけども、日常的に使うものは消費も早いですからねえ。
 しかし。ドモホルンリンクルに比べたら、最近やたら見る「毎日飲みましょう、コラーゲンドリンク、だいたい一本200円」なんて、全然高額出費には入らないのね。いやはや。