よくわかんない言葉
もう年ですから若いもんの言葉はようわかりません。
わからん年寄りがあれこれ言うのもなーですが、それにしたって「?」と思う最近よく目にする言葉の一つが「セレブ」です。なに?セレブって。いや、もとの言葉が「セレブレティ」だってことと、その意味が名士だってことくらいはわかってるんですが。それと特に女性雑誌なんかで見る「セレブ」って言葉がどうにもイコールに思えない私。セレブが集うパーティーなんてのを情報番組で見たけど、ただ金持ってそうなおばさんや娘さんがわーっとご飯食べてるだけでした。あれじゃ、成金とどう違うのか。ただ金持ってたらセレブなのか。でも、いくらなんでも名士=成金ってことはないだろう?
こないだNHK−BSでメトロポリタン美術館の特集を見たんだが、アメリカで財を成した人たちが個人のコレクションを寄贈したり、運営資金を提供したりして美術館を維持していったり所蔵品を充実させたりするのに貢献してる。金にしか価値を見出せない守銭奴と思われるのがいやだっただけかもしれないけど、金を儲けたら社会に還元する、という不文律があっちの富豪にはあるらしい。個々人の服や家の趣味は「?」であったとしても、そういうことをした人なら「さすが」とも思える。でも、今日本のファッション雑誌に出てるセレブはなあ。小物ってーか、志とかなさげな感じ。
今時の若い娘さんはああいうふうになりたいと思うのだろうか。似合ってなかろうが、品がなかろうが、値の張る服や雑貨を身につけてればいいんだろうか。
ただでもうさんくささだけが渦巻いてるように感じてた「セレブ」ですが、ついに「うすらセレブ」なる言葉を見出しに使ってる雑誌を見ましたよ!うすらセレブ。うっすらセレブ?うすらバカ?この表記にあこがれられる日本語力ってどうなの?