せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

男には厳しいなあ

 「新撰組!」に引き続いて、お楽しみの「トレッキング・エッセイ紀行」を見ました。日曜も11時を回ると眠くて苦しいので、この放送時間はなんとかしてほしい。
 さておき。このシリーズ(たぶん)初の男性トレッカーになった真保裕一さん。正直、出演依頼が来たときは締め切りを言い訳に断ろうと思っていたものの、山岳アクションなども手がける作風だけに読者から山登り体験についての質問が出たりして少々心苦しい気持ちになることもあったそうで、この機にトレッキングレベルでも実践しておくかと決心したのだとか。作家はたいへんだのう。
 一緒に歩くガイドは現地に住む日本人女性。それを見た相方が一言。「NHK、ずるいなあ」。なんでやねん?と聞くと、「女性がガイドで側にいたら、しんどくても弱音が吐けないだろ」「そうですか」「男はそういうもんなの」。ほほー。
 ホントのところはどういう事情か知らないが、女性ガイドで退路を断たれた真保さん、今までの女性トレッカーと比較すると一日あたり2〜3倍の距離、しかも毎日違うルートを歩かされてました。乾いた石がガレ場のように続くギリシアの山は荒涼とした雰囲気で、先週のイタリアアルプスの、いかにも「ヨーロッパの山!」という景観に比べると地味ーな感じ。これもせっかく男性を引っ張り出したのだから、というNHKなりの配慮なんでしょうか。女子どもが喜びそうな、ちゃらちゃらしたヨーロッパではなく、ハードなムードの土地を選んだんでしょうか。
 ギリシアは、私の感覚だとヨーロッパでも南の方って印象があるんですが、今回のトレッキングコースとなったクレタ島はイギリスよりもイタリアよりも乾いて緑のない土地でした。昔、林業が盛んで伐採しまくった後、植林しなくて禿山になったとか、羊が草を食べちゃったとか諸説聞きますが、それで緑が消えてなってしまうくらい自然ってデリケートなんですね。回復力の強さに頼ってはいかんのだな。