せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

あれから20年…

 派遣でもそこそこの研修を受けさせてくれる現派遣先。今日は女性労働力向きのゲーム形式のなかなか役に立つものでした。
 研修自体は「ヨカッタ」で終わりなんですが。
 講師をされたのは地場の銀行系子会社の方(女性)。お子さんはほぼ自活できる年となり、仕事があまりに忙しく、かつご両親の介護という問題が加わって、ただいま旦那さんとは別居中とのこと。つまり、とてもあなたの世話までする余裕はないんで自活してね>旦那。ということらしいです。をを、福岡で・銀行系にお勤めで、ここまで徹底した仕事重視の人生を送れるものか。いい伴侶に恵まれ、ものすごい精神力をお持ちなのだと思った。
 というのも、福岡ってのは意外とびっくりなほど職場はかなり激しく男尊女卑が残ってるとこなんです。特に銀行系はひどい。時代錯誤みたいなことを平気で言う上司続々。(関係職場にいたんで知ってる)少なくともきちんと仕事をして身を立てていきたいと考えてる女性には、福岡の地場会社に就職することはよほどの強靭な精神力がない限りお勧めできません。(全国展開の福岡支店だとまた環境が違うと思われ)強靭な精神力があっても、それは他に使ったほうがいいから他の会社に行くほうがよいかと思います。
 一応機会均等法とかいろいろ、ここ二十年ばかりで女性が働く環境作りはされてきたらしいんだけど、効果があったのはごく一部ですね。女性が子ども産みたいなあ、働いてもみたいなあって思うような世の中は来そうにないんで、今後少子化はますます加速するでしょう。

 そういえば、先日の宴会のとき、「最近の二十代の女の子は専業主婦になるのが夢なんだってねー」と同世代でため息ついたのを思い出しました。私らの世代だと「少なくとも自分の食べる分くらいは自分で稼ぎたい。そのために働きたい」と考える子がすごく多かった。別にフェミニストとかそういう思想性のない子でも、なんとなくそう思ってた。なんでだろう。
 今は家族が食べる分(+遊ぶ分も)を丸々稼げるカレを見つけて専業主婦に納まる、もしくは生活のかからない「自分を高めるための」仕事をするのが理想だそうで。よっぽど私たちの世代の働く姿が魅力的でなかったんだろうねえ、と、その辺も同世代のため息の理由です。
 だけど、経済的に落ち目→すぐ離婚→次の有望な男と結婚、って人生でも歩まない限り、二十年・三十年後も確実に高額所得者であり続けられる男性なんか、いないんじゃないですかね?三十年前の花形産業が今どうなってるかってのを考えてみても、明らかなように。仮にそこそこの会社であり続けてるとしても、担当分野が窓際になったりする可能性はあるわけで、長期的に高め安定の人生を歩める保証ができる男なんて何万分の一の確率でしか落ちてそうにない。(悪いことをしてるなら別かもしれん)よほどの運がなきゃ、つかむのは無理。
 これからの世代は年金制度だってほぼ充てにできないだろうし、そうなると性別を問わず「自分の喰う分は自分で稼ぐ」能力がないとしんどくなるばっかりの世の中なのに、就業歴もなく専業主婦になるのはものすごいリスキーな人生のように思えるんですが。
 「食べれなくなったら死ぬからいいんです」なんて言った後輩がいたけど、人間、死ぬのだって自分ひとりではままならなかったりするのよ。