せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

マトリックスって

 相方が「マトリックスレボリューションズ」のDVDを借りてきた。ええ、「リローデッド」ではなく「レボリューションズ」です。だけど、私はなんでだか「リローデッド」だと思い込んでました。最後まで。
 そもそもあんまし思い入れもないし>「マトリックス」。あれだけ話題になった一作目すら、SFなアレの間では「映像的にはさておき、話はいまさらって感じだよねえ」で終わってるわけで。どうがんばっても二作目以降で斬新な展開が来るとは思えなかったし、映像も一作目を上回るインパクトを出せるかというとかなりびみょーかなという予感がしてまして。
 始めから全く劇場に見に行く気がなかったこともあって、「リローデッド」はいつの間にか始まっていつの間にか終わってた。その頃から既に、世間では「?」な気配が漂ってはいたけど、「レボリューションズ」の封切りでそれはどうも頂点に達したようだった。
 し。尻すぼみじゃん。
 というのが世間を漂う三作トータルの評価のようだった。あー、やっぱりねえ。あのテーマを膨らますってどうするんだろう?と思ったし、思わせぶりなタームを振りまいておいてたたみきれないというのもよくあるケース。見もしないで判断下すのもどうかですが、わたくし的には伝聞情報で納得していたのです。
 が。相方は律儀なのでちゃんと現物を見る。DVDではあるが。
 あんまり情熱もない上に二作目だと思い込んでる私は、「ファミ通」など読みながら合間にちらっと画面を見る程度。話は全然意識してない。思わせぶりな駅が出てるなー、とか、なんでリアルワールドのみんなは制服みたいに編みのゆるいセーター着てるのかなー、とか、どうでもいいことが気になるくらい。合間に伊集院光のコラムなんか読んで爆笑してるくらいの集中度。ときどき「そう言えば、専用に作った高架の道路で撮ったチェイスシーンがあるんだよな。そこは見たいな」と画面を確認したり<「リローデッド」だと思ってるもんで。
 しかし、いつまで経っても道路出ないし。虫みたいな多足なメカがやたらと画面を埋めてるし。あー、剥き出しでロボットに乗ってるよ、危険危険。一方、ヒーローとヒロインは二人で敵のアジト(?)に潜入を企ててる模様。今回リアルワールド多いなー。マトリックス行かないと超人的なアクションシーンがないじゃん。時計を見るともうそろそろクライマックスのはずなのに、道路でのカーチェイスはー?<まだ気づかない。
 どころか、あれ、トリニティー、死んでませんか?どうやって生き返るのよ。まだ完結編があるんでしょ?<しつこい勘違い。
 事態はもんのすごいマンガチックな機械勢力のリーダーらしきとネオが直談判、俺がエージェントスミスを倒すから、人類に平和を返してくれとか交渉してます。えー、ラスボスはエージェントスミスかよー。(と後で思った)そう聞いたような気もするが、機械側の親玉がヨワヨワなビジュアルなところにこのラスボスってのはどうかと。
 ネオ.vsスミス戦は、なんか、こー。ドラゴンボール天下一武道会のようですね。雨の中の天下一武道会が延々と続いて、なんでかしらん、唐突に終了、ネオ勝利。
 そして、人類は安寧を得るのですが、救世主の帰還については語られないのでした。
 とわかったのは、エンドロールを見終わってかなり経ってからなのでして。「あれ?カーチェイスシーン、なかったな」とちょっとだけ不思議に思い(<ちょっとかよ!)、真ん中の一話の割には一応のオチがつけられてるんだな、と思い、…んんー?
 「もしかして、これ、『レボリューションズ』?『リローデッド』じゃなくて?」「そうだよ。『リローデッド』は前に借りて見てる」
 おー、まい、がっ。なんの疑いもなく見終えてしまったわしっていったい。
 まぁ、ねぇ。これじゃあ尻すぼみと言われてもしょうがないわねえ。話をどう広げるか、展望がなかったんなら一作目でそっとしとけばよかったのに。続編の制作費、結構かかったのではないかと思うけど、回収できたのかいな。