せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

違うって。すまんって。

 来週のNHKBSは幕末時代劇特集。だとか。特に「燃えよ剣」とか「新撰組」とか、かつての名優がキラ星のように(とクラシックな表現をしてみた)出演する名作が目白押し。
 なのだろうが、何しろただいま放送中の大河「新選組!」を見慣れていると、出てくる人が恰幅のいいおっさんばっかりで「とても二十代から三十代には見えない…」とうなってしまう。だからこその芝居の厚みというものもあるし、百年前の二十代・三十代と今の世代とをそのままスライドできるかって問題もあるけど。(旧来の新撰組ファンは、この私の違和感と全く反対の理由で大河を批判してるんだろうなあ。どうにもこうにもな断絶だなあ)
 でも、三船敏郎主演(近藤勇ですかー。この重量感を香取慎吾に求めるのは、まあ確かに無理ですわな)の「新撰組」のキャスティングも、芸達者な人を選んだんだろうけど、若き日の姿を知らない私にはけっこう「?」だったりします。だって、土方が小林桂樹なんですよ!小林桂樹と聞けば田所博士と答える私が異論を唱えるのもアレですが。京で女が引きも切らなかったと自分でのたまう土方=小林桂樹はちょっと距離を感じてしまいます。北大路欣也も横にたっぷり貫禄のある今の顔立ちを思い浮かべてしまうから、肺病で死にゆく天才剣士、んんーって感じ。それを上回る違和感が山南敬介。なんと中村梅之助。見た瞬間、「違うーーっ」と叫んでしまいました。大河や「風光る」で一歩引いた知性派イメージを刷り込まれてしまった山南さんに「遠山の金さん」や「花神」の大村益次郎をかぶせるのは、今の私には無理ですー。(こちらのサイトでは、中村山南さんを誉めてありますけど)
 とかなんとか言ってますが、せっかくの機会だから周辺作品を体験するのもいいかもしんない。清河八郎主演の話(丹波哲郎主演の「暗殺」)なんて、珍しそうだし。でも、「エノケン近藤勇」までは見ないと思う(爆)。