せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

イノシシは罠

 enzoくん家に着くと、すでに焼き肉と鍋の準備は完了していた。毎度のことながら、enzoくんの宴会準備は手際がいい。上に、出る料理がどれもおいしい。すばらしい。
 enzoくんと奥さんがまだ結婚する前も、時折呼ばれて当時住んでいた公団の一室で宴会をした。enzoくんは魚の目利きで新鮮でいい魚介類を使った料理を振る舞ってくれ、しかも二人して飲むのが好きだから、酒飲みにはちょっといい酒が用意され、毎回参加してお得ないい宴会なのだった。現奥さん・当時彼女はさばさばしたお人柄で手際もよく、飲んだり食べたりしてる脇でさりげなくどんどんものを片づけていて、気がつくとあれだけ騒いだのがウソのように部屋はすっきりしている。私のように整理整頓能力が限りなく低の人間には魔法としか言いようがない。今は四歳になるお嬢さんに猫が四匹もいる戸建てに住んでいるけど、子どもとケダモノがいる家とは思えないくらいきれい。同じ人間なのに、なぜ住環境にこれほどの差が出るのか。
 と、若干の自己嫌悪も感じつつ、しかし料理はおいしく頂く。本心を言えば「イノシシの肉。いったいどんなクセがあるやら」と、アサヒビール園のジンギスカンを思い浮かべてちょっと不安だったんだけど、これが全然問題なくおいしい。焼き肉はenzoくんのご指導で、塩こしょうに山椒で食べる。あっさりな味わいで、もしかしたら牛の焼き肉より量がいける。鍋はみそ仕立てで、ほどよい出汁の出具合といい豚汁みたい。適度に煮込むと意外なほど肉がやわらかくなる。最初はおっかなびっくり食べてたけど、おいしいとわかるとどんどん箸が進んで、「四キロなんて、私たちの年じゃあ食べきれないよ。ムリムリ。半分がいいとこじゃないの?」とか言ってたのに、結局三キロは食べ尽くしたと思われ。
 enzoくんの話では、どんないのしし肉でもおいしいわけではなく、罠にかけて捕ったものじゃなきゃだめなんだそうだ。銃で撃ったのは血が肉に回って臭みが出るんだとか。ふーん。(役に立つから、トリビアではない知識)
 おみやげに持ち寄られたケーキやプリンをもれなく食べ散らかして、わたくし一人だけパソ部屋にこもってチャット。く、くらい?enzo家のにゃんこの猫つぐらが側にあり、「誰よ、この人」「いややわあ、もう寝たいのに」といった不審ビームを浴びせまくられました。
 チャット、来てくださったかた、どうもありがとうございました。ATOK使い慣れないんで、変な変換出しまくってすんませんでした。

 そういえば、enzoくんから「blogのあの書き方では、家の庭先に罠を仕掛けてイノシシ捕ったように聞こえるじゃないですか」と注意を受けました。違います。申し訳ありません。さすがにenzoくん宅のあたりで罠をかけても、捕まるのは猫か散歩中の犬くらいと思われます。お詫びの上、訂正申し上げます。