せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

爺を一発殴らせろ!

 と怒りに震えるまっとうな女性が全国にあふれ返っているのではないか?と思う今日この頃の「愛ルケ」です。

 以降、いつにも増して「はあ?」で過激な表現が続きます。本編がナニでアレだから、避けられないのです。苦手な方は退避の事。

 日経によると11月までの連載の折り返しにかかった5月に入り、ナベ爺の筆は走るというかすべるというか、どうしたもんか?な展開に加速がかかってきました。
 花見という貴重な外出ネタをなぞの女性観・恋愛観語りで流してしまった後、久々、と言っても週二回も通ってくる律義な36歳人妻のヒロインと朝から引きこもってアレしかしない主人公。本人いわくお酒に弱いヒロインの局所にブランデーを注いでえっち。(粘膜ダイレクト吸収でアル中になったりしないのか?曲がりなりにも元医者がこんなこと書いていいのか?と疑問の声多数)一回燃え燃えになったあと、夫のはさわるものいやと言っていたヒロインが主人公のナニをさわるだけでなくもっと刺激的なことまで!(何とは書きません)一度が限度と思っていた主人公、それで見事に復活し二度目の燃え燃え。能力というよりえろ欲求の強さが中坊なみの55歳です。
 ここまで二人でえろえろ楽しんでおきながら、突然ヒロインが泣きながら告白。「私、犯されたかも」。なんでも夫が風呂上りの晩酌に付き合えというのでいやいやお酒を飲んだら、どうも薬が入っていたようで意識がもうろうとしてしまった。その間の切れ切れの記憶をつなげると、どうも夫にされてしまったような気がしてならない。あなたへの操を守れなくて「ごめんなさい」と泣くヒロイン。
 ⋯えーと。いろいろとヘンですが。不倫相手に操ってどうなの?とか。そんなことは会ってすぐ言わねえのかよ?普通の神経なら相手が誰でも性接触恐怖に陥りますがな、とか。今時製薬会社勤務の夫が怪しげな薬をいろいろ持ってるという展開の陳腐っぷりもどうかですが。
 ともかく、主人公は「嫌いになりませんか?」と問うヒロインにそんなことは気にしない(でも、子供連れて出てこられたらどうしようと心では弱気)と言い、ヒロインは「もうそんなことはさせません」と主人公にきっぱり宣言すると、着替えて電車に乗って帰って行きます。主人公も引きとめもせず送り出してます。
 はあああ?愛する女が家庭内レイプにあってるんですけど。勢いでも「もう帰るな」とか言いませんか?なんとかしてやらなきゃ、と思いもせずにすんなり帰しますか。それがナベ爺の考える純愛ですか。不倫相手のためにダンナを拒否って、それが原因でレイプされて、でも家には帰りたくないと言い出しもしなきゃ、離婚も考えてないヒロインの思考回路はどうなってんでしょうか?いまさら子供が気になるからなんて言いだしたとしても、情のかけらもない今までの描写の前には説得力ゼロですが。
 この女の不思議は「子供の給食がないから早めに帰らなければならない、会えるのは一時間半くらい」(本人談)・その上前日女の子デースタートしてるGW中の2日に、わざわざ主人公宅にやってくること。見栄張ってケータイメールが使える描写を入れたんだから、前日に「今回はやめましょう」と連絡もできようよ?女の子デー初期は身体はだるい、気分は悪いで、電車に乗って長時間移動なんて極力したくない人も多いがね。
 しかも「今日は添い寝で許して」というヒロインに、ベッドにバスタオルを敷いて「これで大丈夫」という主人公。おいっ!さらに前回体得したばかりの男性のナニ刺激法をみるみるうちに上達させたヒロインが「これで勘弁して」と言ってるのに、「我慢できない」とか言って血まみれでことに及ぶ主人公。なんのかんの言いながら、すっかり燃え燃えのヒロイン。
 ⋯あのー。ヒロイン、こないだ夫がAV見てるからって「あの人、へんなのです」とか言ってませんでしたか?真っ最中に自分の欲望優先でえっちしたがるこの男はへんじゃないんですか?
 しかも例によって元医者の権威の元に、ナベ爺ってば「生理中は妊娠の心配もなく思い切りできるし、女性もよかったりするんだから、ひるむことはない」みたいなことをヌカしてますよ?つまり生理を言い訳に相手を拒否る女性は、相手に対する情が足りないって言いたいんですかね?
 ↑これ、間違いですから。生理中だって妊娠するときはしますから。あと、感染症の危険も上がりますから。それ以前に身体がきつくて、この女みたいにあんあん乱れる余裕なんかなかったりしますから。何より衛生的に大問題です。医者の経歴ひけらかすならもっとまともなことを言え(怒)。

 とまあ、もはや笑えもしないグロい展開になってる「愛の流刑地」。愛情どころか相手の女性にいたわりのかけらもない主人公と風俗嬢としか思えない手練手管のヒロインにあきれる女性を大量輩出。てーか、ますます小説から遠ざかった作文化がひどくなってますが。のみならず、新聞のぱっと開いて目に入るところにこんなえろ駄文グロ風味が載ってるってどうなんですか?>日経新聞
 それでも「これは隠れた名作だ」などと感動に打ち震えてるおっさんたちがいるそうな。もうオレはおっさん世代の「愛」なんか信用しない。