せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

簡単にはいかない

 NHKのむちゃ企画「日本の、これから 人口減少社会」(どうでもいいが、なんで愛ルケのトロいヒロインのしゃべりみたいな変な句読点)を思い出したようにちょっとだけ見る。(途中で相方に「海猿」に変えられたし)
 予感はしてたけど、…んのすごいむちゃ企画。この短時間にスタジオにあれだけ人を集めて少子化の原因だの対策だの、人口減ったら外国人を受け入れるべきかどうかだの、論点を多く持ち込みすぎ。当然議論もまとまらないし、発展もしないし、単に噛ませ犬の闘犬場みたいになってるやんけ…。朝まで生TVをやりたかったのか?NHK的にはいろんな人にいろんな意見がありますねえ、という陳列さえできればよかったのだろうか。趣旨がわからん。
 たとえば幼稚園園長という方が子供を産んだって遊ぶ場所もない、そういう場所をどんどんつぶしてるような世の中じゃ、子どもを産む気にならないのでは?みたいな意見を言っておられたけど(うろ覚えな上に、実はもっと感情的で支離滅裂な内容だった気が)、場所があってもイマドキの子どもは習い事で忙しいし、連れ去りやら通り魔やら事件多発で子どもだけじゃ遊ばせられないし、もう問題が複合しすぎててどばんと策を一個出せば何もかも解決!なんて状況じゃないと思うんですがー?
 というように、一つ意見が出るとタコ足状態に話が拡散していってしまうわけで。それを発展させようにもまとめようにも、時間が全然足りてない。言いっぱなしでコーナー終了になっちゃうことが多い。
 「どうしたら女性は子どもを産む気になるのか?」なんて議題の提示をされるのも困る。子供を産まない理由も千差万別だから、処方箋だって一つじゃない。それ以前に産みたいけど授からない人が多数出て来てるわけだし、子供を産んだって親世代がみんなちゃんと「親」をやれるのか?(虐待や愛せない問題がある)ってハードルがあるし、年金や税金の担い手になってほしいという下世話な要望がある以上、産んでも引きこもりやニートになられては社会運営の費用捻出という点では意味がないことになってしまう。
 あー、また話がとっちらかってしまった。私一人でもこんななのに、五十人以上の人がスタジオにいたから、よほど手腕のある人でない限り場を裁くのは不可能。なのになんでこんな番組構成にしたんだろう。
 みなさまのNHKは常に幅広く世の中の問題を見つめておりますよ、というプロパガンダ番組だったんでしょうか。