せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

今週のトミゾー

 違うっ。俺の知っているトミゾーはこんなやつじゃないっ。
 ⋯⋯はーはー。すいません。こうなることは予測済みだったけど、人間事実に直面するとヨワいものですね。
 木暮が気に入らないから、見返してやるためにアームドセイバーを使いこなしてやる、なんて、わかりやすいけど浅い動機です。それに、空回り気味ながら誠心誠意がんばるトミゾーには似合わない考え方かと。今度の姫と童子は、理由はわからないけどとても強い。もしかしたら響鬼さんでもかなわないかもしれない。だから、自分はしばらく変身できなくなるかもしれないけれど、なんとかあの強力な武器を使って皆が助けられたら、みたいな、ちょっと思い込みが強くて危機感薄めながら、まずみんなのことを考える動機の方がトミゾーにはしっくりくると思うんですよね⋯。私は、だけどね。
 なんたって、斬鬼さんが木暮さんのことを悪く言わなかったわけで、その時点でトミゾー的には「俺って木暮さんのこと、よくわかってないのかな?」と思うはずなんですよ。私の解釈では。

 全体に、なんちゅーか、路線変更後のみなさんはわかりやすい。浅くわかりやすい言動を取るようになってる気がします。
 スーパー童子や姫に襲われて森の中をさまよってる時の響鬼さんと轟鬼くんのセリフのわかりやすく無駄なこと。お子さま視聴者に対する配慮なのでしょうか?お子さまってそれなりに賢いと私は思うのだけど⋯。轟鬼くんがわかりやすくお間抜けキャラになってるのも、なんだかねえ。こういうキャラが軽んじられるのは、対お子さま的にはむしろよくないんじゃないでしょうか。

 木暮さんにしても、桐矢転校生くんにしても、フツー感のない人たちです。日常からテンションが浮いてる人たち、というか。木暮さんは、立場的に少々浮世離れしている人、という設定でもいいのかもしれないけど、一般の人たちに紛れてひっそりと魔化魍と対峙してきた猛士という集団は、だからこそ普通であることを大事にしてきたんじゃないかと思うのです。
 さりげなく、どこかにありそうな甘味屋さんが秘密基地で、もしかしたら買い物途中ですれ違ったおじさんが事務局長かもしれなくて。そんな、なさそうでありそうな感覚が響鬼の世界でした。猛士の人たちも、「俺たちが」「俺たちが」って力み返ってるんじゃなく、いろいろあって自分で悩んで決めたことで、だからって特別な存在じゃない、というスタンスでいる。
 木暮さんも、変わっててちょっと付き合いにくいけど、いろんな人がいるからねって受け入れ方もあったんじゃないかなあと。そういうキャラ立てもできたんじゃないかなあと。

 ゲストキャラの木暮さんが変人なのは、二話でスルーできるから特例にできるとしても。
 ますます浮きまくってる桐矢転校生はどーすんだ?出れば出るほどヘンなんですけど。いくら金持ちでベンキョできていろんな才能の持ち主でも、私がクラスメートならこういうヤツにはドン引きです。てーか、友だちいねーだろ?って感じで。
 いくら明日夢くんが少々優柔不断気味の内向悩みすぎ少年であるとしても、桐矢転校生の百万倍もまともな好少年なのであって、おめーなんかに「つまんないやつ」呼ばわりされる筋合いねえや、とTVをド突きたくなってくるのですが。この人は視聴者的に悪役と認識してOKなのでしょうか。
 普通に生きていくって、それなりにいろいろあるんですよ?
 たいへんなのはお前だけじゃない。