せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

柴咲コウはどうよ?

 げげげ、「どろろ」を実写映画化?しかもどろろ役が柴咲コウ
 数日前に石森マンガがハリウッドで実写映画化の報が出ましたが、今度は邦画で「はあ?」な映画化のニュースが。昨今の何でもかんでも実写映画化の傾向は、企画的に「どうなの?」と思うものもあるけど、否定的にはとらえてませんでした。でも、「どろろ」はなー。時代は変えてるし舞台は日本じゃないし、その上キモのどろろが成人女性…。元ネタがもうネタでしか残ってないような気がするのですが。原案「どろろ」というべきでは。
 百鬼丸役が妻夫木聡っちゅーのもな。妻夫木きらいじゃないが、ここんとこ邦画→若手主役→妻夫木という構図が多すぎて食傷気味です。てーか、アニメ版「どろろ」が原体験の私にとって、百鬼丸はちょっとニヒルでクールなお兄さんなのです。健康路線の妻夫木は違う気が。原作版にしたって、最後に待ってるのは○○殺しだしねぇ。(このネタまで改変したら、もはや「どろろ」が原作である意味が皆無だと思うんですが、変えないよな?)そもそも妻夫木&柴咲というキャストは、スペクタクルとかアクションよりも日常恋愛物をイメージさせるわけで。
 一般のお客を考えたら妻夫木&柴咲の恋愛模様が見える方がいいと踏んだんでしょうが、すべてが一気にわかりやすくなりすぎてませんか。だいたいどろろが少年の年齢で実は女の子だというあたりにいろんな禁断のニホヒがあって、ダーク手塚テイストを醸し出しているのに。
 全体に原作の屈折感が全オチしてそうな気配を感じて、いろんな意味で「???」な映画化です。公開の際は勇者のレポートを待とう。<人任せ。