せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

食べられてしまいました

 それはNHKの自然系ドキュメントに頻出する言葉。
 自然に生きる動物達の暮らしぶりをとらえたものであれば、一本にワンシーンは必ずある気がする。「…○○の親子です。厳しいナントカがカントカで…」みたいなナレーションが始まったら要注意。民放だったら根性なく避けてしまう捕食シーンがばばんと出現するから。生きていくためには、そりゃ食べなきゃいかんのですが。
 すごいよ、シャチ。その図体から比較するとみょーに小さいアザラシ一匹食べるために全身が水面の上に跳び出るほどジャンプしますか…。それと、淡水の水辺にはワニ。暖かい土地の水の側にはすべからくワニが潜んでいて、でっかいあごでがっぷり食いついてくるものと私の頭には擦り込まれてしまいました。
 しかし、鳥やほ乳類の子どもがライオンやワニに食われるところを見るのはつらいと感じるのに、クマやカワウソが産卵前の魚を捕まえてがんがん食べるところを見ても平気なのは、我ながら不公平というか身勝手な気はしてしまいます。しますけど、どうにもならない感覚の不思議。

 というわけで、先日地上波でやっていた「プラネットアース」をNHKhiでやっているのを見ています。地上波版とは編集が違うというので、どこが違うんだろう?と思いまして。うちのTVはハイビジョン対応じゃないんで、全体に画面が縦長くなるという問題はあるけど、自然の風景がほとんどなので違和感もそこそこレベルで見ていられます。(これが映画だったりすると、役者がみんな面長になってしまい別人というほど違ってはいないけどでも変よね…な感じがちょっといやん)
 で。違いは番組の案内人、緒方拳が出ない、ということでした(笑)。男性アナウンサーのナレーションのみで進行、地上波でやってた取材班の苦心みたいなコーナーもなし。
 たぶん、これ、BBCで放送するバージョンなんじゃないかと。個人的には淡々としたナレーションのみって作りの方がドキュメンタリーとして集中できていい感じ。

 それにしても、この番組の映像を見ていると、CGで何でも作り出せるようになったなんていうけど、人間の脳みそが発想できないものは作れないのよね、としみじみ思う。そして、天然自然の作り出す景色や色味はまだまだ人間の想像力を越えまくっているような気がする。事実は小説より奇なり。<それ、使い方がおかしいから。