せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

ほんとかよ?

 週末目が死んでいたので、月曜になって土日の新聞を読んでいる。そして、書評欄の「売れている本」に「愛ルケ」が取り上げられていてびっくりしている。
 てーか、まぢでびっくりですよ!別に「売れている」ことについては驚かない。幻冬舎がカネかけて宣伝打ってるし、爺には「失楽園」の作者というなけなしのネームバリューはあるし、普段あまり本を読まない人が乗せられてついふらふらと買ってしまうことは当然あると思ってる。普段本買わない層が動いてこそベストセラーになるんだし。
 私が驚いたのは、出版社に届いていると言う触れ込みの読者の感想の内容。興味のある方は朝日の書評サイトの本文を読んでいただきたいのだけど、いちおー連載を読んだ身としては「はあ?」としか言い様のないご意見が並んでいて、ほんとーに本文をちゃんと読みましたか?そんなに連載時と内容変わってるんですか?と書いた人にお尋ねしたくなる。
 まず、読者層が30〜40代という話。そして、「なぜこんなに女性の気持ちがわかるのですか、という感想がとても多い」という話。ほんとですかー?イマドキの30〜40代があの南極○号みたいに中身のない女の描写を評価するんですかー?爺の言う通り、地方には不愉快ちゃんみたいな女がほんとにいるというのですかー?
 『物語の後半、冬香の夫が「(家族のために)懸命に働いてきたのです。それで、なにがいけないのですか」と法廷で言う場面には反響が多いようだ。』という意見にも「?????」と疑問符が浮きまくり。家族のために一生懸命働いただけじゃないよ、トオルちゃんは。正月三が日から菊爺に会いに行くために子どもをほっぽりだして外泊したり、転勤に伴う引っ越しの準備でてんてこ舞いの中やっぱり菊爺のところに通う妻の代わりに、休み取って子どもの面倒を見てくれたよ。会社でエリートと評価された身でありながら、文句一つ言わずに。ちゃんと女として求めてくれたり、ずーーーっと夜の生活を拒否っている妻を離婚を言い立てもせずに好きにさせてくれてたよ。何年も別居しておきながら自分からは離婚しようとしない、拘置所に入れられたらやっと離婚した妻がまだ雑事の面倒を見てくれると思い込んでる菊爺の方がよっぽどひどい男だと思うけどな。
 そんなに何年も前から夫がいやだったら離婚すればいいだろうに何の手段も講じず、ダンナの稼ぎにぶら下がったまま暮らしてる。夜のダンナ除けのためだけに三人も子どもを生んで、しかもまるっきり愛情無し。水も飲ませずシャワーも浴びさせずマンションに閉じこもってアレをやるだけの菊爺の元に満員の通勤電車に乗って通い詰める、不可解な女。
 そんな女になぜ泣ける?
 どう考えてもサクラだろ?幻冬舎の。
 としか私には思えないし、そうであってほしいと思う。でなかったらなんだか悲しすぎる。もっとプライド持って生きようよ…。
 と言いながら、しかし、yoshiの本が売れたり、涙が止まりませんでしたと訴える女子高生がいたりするんだから、幻冬舎関係者以外にスで「すばらしかったです、泣けました」って言う女性がいるかもしれないと思いもする、とほほ。