せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

書籍・雑誌

「時の"風"に吹かれて」、読了

いろんなアンソロジーに発表した短編を再度まとめた本。 なので、一冊の本としてのまとまりはよくない。想定読者層もばらばらだし。奇妙な味の物語多目? なので、理屈っぽい背景がほしい向きには食い足りない作品が多いと思う。 そういう意味では、ある程度…

「世界カワイイ革命」、読了

今、世界中で日本の「カワイイ」が大人気! 作者が実際に体験した世界各地の「カワイイ」好きの若者たち、彼らの参加するイベントについてをレポートした本。 読んでてちょっと書き方がくどいなーと思った。日本人が気づいていない、各地の若者たちの「カワ…

「ゼロの焦点」、読了

あのー。新潮文庫版を読んだんですが、この解説サイアクですから。買った人は絶対読んじゃダメ。終盤までのざっくりした展開、特にミステリとしてのキー部分がほぼ暴露されてます。何考えてんだよー。私はわりと解説を先に読んじゃう質ですが、今回はいやー…

地獄ボタンが透けて見えました

「深海のYrr」の終わりが見えてきていたので、「BOOK OFF」にて後がまを拾ってきました。そのうちの一冊は松本清張です。今映画をやってる「ゼロの焦点」が「点と線」に並ぶ代表作と聞いて選んでみました。 松本清張は昔々何冊か、ミステリとして読んだ記憶…

「深海のYrr」、読了

長かった…。<一冊500P越え×3冊。 そして、うなぎは出なかった。<イールってうなぎだと思い込んでいた。綴りが違います。 いわゆるハリウッドスペクタクルっぽい、世界規模というか世界の海で人類を脅かす事件が多発! の内容を説明するのにそれなりにペー…

世界は分けてもわからない」、読了

古本屋で買った「深海のYrr」の中・下巻をどうしよう…と悩んでいる間に読む。福岡先生の大ヒット新書「生物と無生物のあいだ」は未読なので、初福岡。 なせいか、最初、読み出したときはちょっと当惑した。いわゆる科学系新書とは構成というか文体というかが…

「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」、読了

ブックオフの100円棚シリーズ、第一期完結。勝手に。 正直、人の不幸をワイドショーみたいに覗き見していく雰囲気の書き口が「ちょっとなー」で、私の価値観には合わない本だったんだけど、でも、ここに出てくる被告の人も被害者の人もなんというか…。「どう…

「司政官」、読了

あんだけいろいろ言いましたが(笑)、二ヶ月かけてほぼ通勤時間のみで読み切りました。 読み終えて思いましたが、この本、読み出しがつらくてしんどかったのは収録一話目が「長い暁」だからなんじゃないかと。今までにシリーズを何話か読んでた人ならすっと世…

そこにルールがあるかぎり

今月の「本の雑誌」で紹介されていたのがこの本↓。 何してるのかわからないと意味不明なので、あえてでかい写真で。 見た通り、山でジャンプしながらアイロンがけしている。極限のアウトドア環境でいかに美しくアイロンがけをするかを競う「エクストリーム・…

そぼくなぎもん

「せめてこれだけ」で疑問を提示しましたので、@nifty投票を使ってアンケートを募ってみる。期間は一か月くらい? 読んだのはオリジナル翻訳でも子ども向き短縮版でもおっけーです。 一度に六設問しか作れないんだとか。ぶーぶー。 二作組み合わせ用をもう一…

養老先生…

最近書店でやたらとネコ写真を見る。ネコ駅長とかのもあるけど、ブログで話題になった子の写真集なども多い。ネットアイドルの写真集って感じ。 それに比べると、イヌの写真集というのは少ない。いや、なくはない、それなりの数はあるのだけど、ネコのように…

最後まで出るんですか?

相方がTV見ながら「これ、いいんだけどなー。でも、毎週買うのは無理だよなー」と悲しげに言うので、何かと思えばデアゴスティーニが創刊した「週刊 天体模型 太陽系を作る」でした。 うお、TVCMに出てくる模型を見ると、確かにかっけー! これは欲し…

「本の雑誌」の危機

私が「本の雑誌」を読み出したのは相方と同じ屋根の下で暮らすようになってからなので、そこそこの長さになります。つまり、相方がずっと買っていたので、そのおこぼれに預かることになっただけだという。<他力本願。最初は真っ当に書店に売ってる雑誌とは…

活字中毒者が聞いて飽きれる

このところ本読むのが通勤時間一本で、しかもその時間が異様に短くなってしまったため、なかなか量が稼げない。家で読めばいいだけなんだけど家ではなんとなく集中できず、雑誌ばかり読んでいる。(と言っても「本の雑誌」とか「SFマガジン」とかなんだが) …

本人じゃない

昔々、そこそこ御手洗潔ものを読んでいました。ご多分に漏れず「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」「異邦の騎士」など。「水晶のピラミッド」はミステリ的にはどうよ? と思ったけど、御手洗さんがなかなか粋なので許す。けど、全体に後期になればなるほど…

本読みとしてのなぞ。

「図書館戦争」がアニメ化されたりして、どんどん売れっ子になっておられる有川浩先生。電撃からデビューしたのに活躍の場はもはやラノベ系に収まらなくなってます。こういうとき本読みとして気になるのは、ハードカバーオンパレードの著作の数々は文庫落ち…

これこれ、この世界!

九州奪還の二巻めが出たというので、心置きなくストックしていた「ガンパレード・マーチ 山口防衛戦」に手を出す。「これが最後かー」と思うと出し惜しみしてしまうのである。そのくらい、なんというか、ガンパレのノヴェライズは性に合っている。あのひりひ…

「Q.E.D 諏訪の神霊」、読了

今回諏訪大社に関するウンチクが複雑すぎて、通勤の友としてだらだら時間かけて読んでいたらタタルさんの講釈がわけわかんなくなりそうだったので、連休中にあわてて読了。高校のときに世界史を取らない人の言うことにゃ、カタカナの人名や地名を羅列される…

実録小説?

以前有川浩の「フリーター、家を買う」を無料公開していた「丸の内Office」が、三月下旬から柴田よしきの「85センチの向こう岸」を連載開始。 私が言うのもなんだけど、webで長編小説を読むのは読みやすさという点でなんだかなーと(<本当にお前が言うな!)…

「神は沈黙せず」、読了

正月休みの終わりにGETした「神は沈黙せず」をやっと読了。 幼少時に事故により両親を失った和久優歌は、何の落ち度もない人間に理不尽な死を与える神という存在に不審を抱いて生きてきた。同様に神の存在と真意に疑問を持ちその謎を解き明かしたいと願う優…

ムック、買ってみた

↓というような頼りない状況なので、お手軽な感じのLeopardの基本機能紹介ムックを買ってきてみました。本格的な初心者用だと内容的にちょっとウザい、けど、「当然ご存知でしょうが」みたいな書き方されても困る、というビミョーなポジションなもので、適度…

初めて見た

138回芥川賞・直木賞決定。 と書いたからといって、私が同賞のいい読者であるはずがなく。直木賞は極稀に読んだやこれ読みたいと思ってたのが候補になってたりしますが、芥川賞は無縁の極み、今や本屋大賞候補作ですらかするかかすらないかという不良読者で…

「死都日本」、読了

年越しで読んでいたのは分厚い新書本でした。新書は紙がめくりにくくて厚い本ほど読みにくいのが難。移動の荷物にもなるし、通勤の友には向かないのでこの休みのうちになんとか読んでしまいたい。 と根を詰めて、一気に読み上げてしまいました。しかし、正月…

「時砂の王」、読了

書評の評判も良かったので、読んでみました。なんとなく小川一水には安心感もあったので。 一ページめくって思ったことは。「字がでかい」。ハヤカワのくせに字がでかいよ! 紙の上にみっしり字が詰まってるほうが満足感高くなる質なのでそれだけでがっかり…

「QED 九段坂の春」読了

QED番外編。レギュラーメンバーがまだ学生だったころに時間を巻き戻し、短編連作の登場人物に配してあります。(当然、みんなまだ知り合いではない。赤の他人だった10代のころの話)連作というだけに、各話は連鎖して最後はまるっと全体をつらぬくなぞが解決す…

「ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常II」、読了

東京行きのお供として軽めに読めるかもと選んだ本をやっと読了。 安定した出来の榊版だから概ね安心して読めるんですが、今回締め切りがきつきつだったのか、誤植や誤字脱字が多いです。前後から類推効きますけど、ゲラチェックする時間くらいは取れるスケジ…

「不確定世界の探偵物語」、読了

鏡明氏と言えばアトラス、とか、そう言えば一の日会、とか、一の日会っちゅーと亜空間要塞なんて連鎖を書いて「あ、なるー」と思っていただけるのはどのくらいの世代だろうか? ってなことを書くと墓穴を掘るからそっとしておくとして。<書いちゃってるよ……

「敵は海賊 正義の眼」、読了

「敵は海賊」シリーズ十年ぶりの新刊だそうですが、私はまだ未読の積ん読がある。はず。なのに、最新刊から読んでしまいました。 私はあまりいい神林読者ではなく、メインとも言える重めの長編を真当に読んだことがないという…。「膚の下」が連載しているS…

「はやぶさ - 不死身の探査機と宇宙研の物語」、読了

文体にちょっとくせがあって多少気持ちに走る描写あり、ばりばりの理工系解説が一ページ以上続いて振り落とされそうな部分ありで万人にお勧めできる本かというと人を選ぶとは思うけど。 でも泣けた!! 最後にはやぶさとの通信が回復し、長い長い地球への帰…

がぁん、知らなかった

夏まっただ中は私にとって鬼門の季節なので、勢い行動半径が極めて狭く。冷蔵庫の中身が貧相になったらその分だけ。洗面所回りが危機に陥ったらその分だけというちまちま買い物をして速やかに家に帰り、エアコンのスイッチ入れてへたれている暮らしぶり。レ…