せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

本読みとしてのなぞ。

 「図書館戦争」がアニメ化されたりして、どんどん売れっ子になっておられる有川浩先生。電撃からデビューしたのに活躍の場はもはやラノベ系に収まらなくなってます。こういうとき本読みとして気になるのは、ハードカバーオンパレードの著作の数々は文庫落ちするときどのレーベルに入るかってことです。デビュー作の「塩の街」まで加筆修正版がハードカバーで出直しちゃって、電撃版はもう増刷されないのかしら? と思うくらいなので、当然「空の中」や「海の底」も電撃には入らないのだろうなと。しかし、メディアファクトリーは一般向きの文庫持ってないし。
 と余計な心配をしていたら、先月角川文庫の新刊になってました>「空の中」。そういえば、角川歴彦さんが角川本体に返り咲いたんだから、メディアファクトリーもある意味角川の傘下だったんだね。
空の中 (角川文庫 あ 48-1)
 その「空の中」文庫版を書店の店頭で見かけたんですが、一応ハードカバー版を持ってる身として不思議だったのはその厚み。ハードカバーであれだけのデカさなんだから余裕で上下巻かと思ったら、ちゃんと一冊に収まってました。しかも最近の角川の大きめ活字で。なんでやねん?
 …つまり、元からそういう枚数だったんですか? むー。
 今年の始めに古本屋でGETした「ハイドゥナン」も文庫落ちしましたが、こちらは全四巻ですよ。原稿用紙二千枚の超大作だったそうなので、一巻あたり五百枚という感じでしょうか。ハヤカワも最近はすっかり活字が大きくなってますが、角川よりでかいということはないはず。ということは。むー。
 「空の中」はハードカバーのとき1,680円だったのが文庫になって740円。半額以下のお買い得です。それに対して「ハイドゥナン」はソフトカバー1,700円(消費税抜)の上下巻だったのが、一冊だいたい750円強×4冊。あんまり安くなってないよ! 文庫になった意味は持ち歩きやすくなったことくらいなのでは。