初めて見た
138回芥川賞・直木賞決定。
と書いたからといって、私が同賞のいい読者であるはずがなく。直木賞は極稀に読んだやこれ読みたいと思ってたのが候補になってたりしますが、芥川賞は無縁の極み、今や本屋大賞候補作ですらかするかかすらないかという不良読者でございます。私の老後の視力はどうなっているのかしら。<老後の積ん読のつもりらしい。
このような私が同賞を気にかけるのは、単にネットで「メッタ斬り」の記事を読むようになったからです。ExciteBookが絶好調におもしろかった時期に足しげく読み漁りに行ってて、目にするようになったメッタ斬り。豊崎社長や大森さんと好みが近いというわけじゃないけど、本気の本好きの本の読み方や切り口を知るのはなかなか楽しかったもので。
しかし、芥川賞・直木賞に関するお二人の予想レース、四年ほど見てきましたがことごとく外れ。本なんてものは評価基準はいくらもあるし、どうしたって好みもあるし、ぶっちゃけ私みたいなド素人から見ても「この人。…どうなのかな」という気になる選考委員もおり、さらに出版サイドの思惑もあって、そうそう簡単に当たるものでもないのかもしれないけど。賞読みってほんとむずかしいのだなーと思いながら読んできたのです。
それが! 今回!! ついに同賞とも受賞作を当てましたよ! いやー、快挙快挙。当事者のお二人はどう思ってらっしゃることか。(まだ感想読んでない)
それにしても、桜庭一樹、数年で大躍進だなあ。女性作家は少女小説やラノベから出て直木賞に行く人が結構いるけど、男性でラノベから直木賞はあまり聞かないなあ。どうしてかしら。古川日出男が取ってたらなかなかだったのになー。(ウィザードリィのノヴェライズを書いていたという過去をもってラノベ作家とジャンル分けするのも強引か…)