せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

ものごっつユルい

 見る気などまるっきりなかったリメイク「ヤッターマン」を、休みだったもんでウッカリ見てしまう。キャラデザはブロスで知っていて「こんなもんかー」と覚悟完了だったんだけど、なんのプロテクトもなく新OPの直撃を受けてへにゃる。
 ななな、なんなんだ、このゆるゆるっぷりは。テンポがぬるくてボーカルもゆるい。リメイクでこうしたということは、時代のニーズがユルということなのでしょうか。時代の趨勢がそうだとしても、タイムボカンシリーズに関わらず山本節を刷り込まれた世代としてはもっとパンチが欲しいと思ってしまうのですが。
 本編に関しては、いろいろ言うのもなんだなあ、な身の上のわたくし。過去の「ヤッターマン」にもそんなに思い入れないし、すんごくおもしろかったという記憶もないもんで。ただ、悪役三人組の健在っぷりには驚いた。声優のみなさんはもう70代だと聞いたんですが、それで収録の時にあのテンションを維持しているというのだから恐れ入ります。この先リメイク版がどういう評価をされるかわかりませんが(とゆーか、一回目の出来を見るかぎり、あまり命は長くないと見たが、年寄りの感覚で言ってるだけで、若年層や現役ヲタのみなさんがどう判断するかはわからない)、ベテランのお仕事を拝聴できるという価値だけは間違いなくあるかと。
 「ヤッターマン」は全体にお約束でできている作品なので、お約束が身につかなかったりなじまなかったりするとびみょーな寒さを感じざるを得ません。まさにその、多少ウケポイントがずれている身としては、昔やってたギャグやお約束をそのまま今に持ってきてウケるんだかどうだか…、と疑問も感じてみたり。びっくりどっきりメカとか今でもアリなんでしょうか。おもちゃ展開するにはおいしい仕掛けだとは思いますが。
 しかし。ガンちゃんってあんなヘタレでしたっけ? 昔はも少しくらいは凛々しかったような。イマドキ男子のリアリティはしっかり者の女子に引っぱられるダメ男なんでしょうか。仮に磨けば光る玉だとしても、アイちゃん、心が広すぎる気がしますよ。しかも、なぜかそのしっかり者で美人の女子の方が男子にベタボレだ。(ぎゃるげじゃないんだからさ…)

 時代においていかれたロートルヲタおばさんには謎が深まるばかりのリメイク版でしたが、EDがJ-POPのタイアップ曲だというのにトドメを刺されました。ここは三悪の歌なのでは…。
 元々なぜ今「ヤッターマン」なのかよくわからなかったんですが、ますますわからなくなりました。
 こうなったらアンジェリーナ・ジョリーにもオファーしたと言ううわさのドロンジョ役を深キョンが演じるという実写版に期待するしかありませんね。<半ば本気です。