映画「電車男」、見ました
早いものであらゆる形式で消費されまくった「電車男」も一年以上前のお話に。ほんとに時間って経つの早いわー、とTV欄でタイトルを見て思いまして、眺めてみることに。スピード製作のわりにヒットしましたねえ、映画。その理由がわかった気がします。仕事帰りにちょっと見るエンタメ映画としてちょうどいい感じの甘さと楽さのある仕上がりだなあと。シネコン+レディスデーでケーキ屋でたべったり飲みに行く気分で見る映画って感じ。
元々がシンプルな話だし(今風かつ膨らんでる部分はネットを介した見知らぬ人の助言ってあたりくらいだから)、二時間が話のボリュームとしてちょうどいい。なんだかんだ言っても、冴えないけど誠実な男性がその本質的なよさに気づいてくれる女性と巡り合って恋をします、という恋愛物の基本パターンそのいくつか、みたいな筋立ては安心感があります。山田孝之があまりにずっとぶるぶるしっぱなしなのはも少しどーにかなってもいいんじゃ?とも思いましたが、初めて好きになった女性を失いたくない切迫感と自分なんかじゃダメなんじゃという不安がぐるぐる行ったり来たりな気持ちはわかりよくわかりました。
TVドラマは相方につきあって見てましたが、これはもう別物ということで。だから比較するのもなんですが、やっぱ中谷美紀の年齢差と余裕の方がファンタジーな話に説得力を持たせてる気が。今まで男運だけはなかったのだな、エルメスさんよ。
王道な話だけにきちんと作ればきちんと盛り上がります。パソのカタログに付箋貼りまくりで引かない人でよかったね、電車よ。
全編通して、この二人、互いに名前を呼ばないのですね。これはよく作ってあるなーと思いました。