せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

「時の支配者」をまともに見る

時の支配者〈デジタル・ニューマスター版〉
 先日BShiでやっていた「時の支配者」を他に見るものないしーと眺めていたら、相方が別の番組を見たいので、と途中でぶった切ってしまいました。そもそもそんなに「物語!」のある映画でもなく、メビウスのイラストを見るの主体で楽しむものらしいので、結末がわからなくてもいいかーと思ったものの。全体の3/4くらい見てしまうと「どーやって落とすんだ?」って気にはなるじゃないですか。
 とつぶやいていたら、相方が昔録画したビデオがあると言うので、発掘してもらい鑑賞。BShiのは字幕でしたが相方の録画版は吹き替えでした。人のいない惑星で一人取り残されるピエールという子どもの役が清水マリだよ! いつの吹き替えなんだ。普通の映画の吹き替えは役者本人の声を知ってることもあって善し悪しが出てしまうけど、アニメやしー。元がフランス語やしー。情報量も吹き替えの方が多いから、時としてこっちの方がわかりやすい。
 実際字幕版を見ていたときにはさっぱりわからなかったマトン王子とベルの関係が解明されたし。この二人、兄妹だったのか。性格、似てないな…。というか、この二人がジャファールの船に乗っている理由がやっぱり今イチ不明。故郷の星にいられなくなって、資産の一部を抱えて逃走中と言うところなのかしら。
 そんなわけでもともと説明が足りないのか、翻訳シナリオから割愛されているのかわかりませんが、話の事情が不明な部分がちょこちょこありつつ進んでいくのは吹き替え版もあまりかわりません。本当にイメージを楽しむ映画なんだな…。白くてのっぺらぼうのマッチョな天使もどきがジャファールとマトンを拉致するいきさつもようわからんし…。(星に来た生き物は即座に拉致、洗脳していたんだろうけど)
 一番不明なのは、話のキモらしいピエール少年のいるペルティドという星が、なんだかわからん突然出現した時の支配者によって過去の時間に送られてしまい、その時間系で救出はされたものの…という結末の下り。じゃあ、さっきまでジャファールとの間に確立していた通信はどこから来ていたの? 途切れてから過去に行っちゃったの? タイムパラドックス的にはありなのか? とか、疑問符がくるくる頭を乱舞し始めてしまいます。そもそも事前に聞いてはいたけど、時の支配者の出現が唐突すぎます。
 オチまで見たものの、釈然としない気持ちは残ったままです。メビウスのイメージを楽しむ分にはいいけど、物語を求めちゃうとつらい映画だなあ。