せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

いたたたたたたー

 もしかしたら世間ではとっくに知られているかもしれませんが、「メアリー・スー」なるものを初めて知ってちょいショック。
 元はといえばアメリカのヲタの間で言われ始めた言葉らしく、ファンフィクションを書くときに自分の願望を強く投影した、作品世界で異様に万能なオリジナルキャラ、もしくはそういうキャラを出した作品を指すらしいです。(wikiの説明ページ)スタトレの二次創作にまんまそのまま、自分の名前=メアリー・スーと名付けたキャラの出る話を書いたファンがいたのが語源らしく。
 ってここまで描いた時点で自分にイタタタタタ。激痛が走ります。だって、マンガとかアニメとか小説とかに入れ込んでなにがしかの書き物をした人間にとって、メアリー・スーはあまりにも身近な存在のはずですから。<我が身を振り返り、激痛で床を転がりまくり中。幸い、というか、年取ってからは自分でも自覚できるようなあまりにあからさまなメアリー・スーは、まず自分がこっ恥ずかしく堪え難いから速攻で削除するようになりましたが。

 しかし、用語解説をしてくれるサイトを読むと、言葉の出元であるアメリカでは、このメアリー・スー、もんのすごく忌み嫌われてるみたいです。「メアリー・スー度テスト」なるキャラのチェック表があって、オリジナルキャラの自己願望投影度を判定できるんですが、これがきびしいきびしい。読めば読むほど「やらかしちゃってる自分」を突きつけられて凹みます。そして、Q&Aを読んだ感じでは、ファンフィクションはメアリー・スーを払拭するのが理想のように語られてます。
 でも、これがダメだと言われるなら日本のヲタ活動はかなり制限されるというか、活動成立の危機って気すらするんですが…。いわゆるドリーム小説なんてものはメアリー・スーの極みみたいなものだし、パラレルも性転換もそんなにめずらしいものでもないし。wikiにある「恋愛対象メアリー・スー」なんて、女性の書く二次物でこれをあげつらわれたらどうしたらいいのかってレベルの話で。
 この辺の感覚に日本のヲタがゆるやかなのは文化の違いというものなのでしょうか。初心者なら誰でもやらかすことだしね、と我が身を振り返ってその痛さを知っていると、人にそんなに言えたもんじゃないって気になるというか。やりすぎたら、眉をひそめられますが。
 欧米人、人にも自分にもきびしいなあ。