せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

こういう場には縁がなく

 以前おかんがタカラヅカに入れ込んでいたころにファンだった某方のライブに、同伴者が見つからないというのでご一緒しました。現役時代の歌とかやられたら、私は全くついていけなくなるんだがな、と心配だったのですが、わりとスタンダードな選曲でそっち方面の知識皆無な私でもそこそこ楽しめてほっとし。詳しいことはわからないのでおかんの話し振りからの想像だけど、宝塚の演目の曲は著作権とかの関係で退団後は歌えないっぽい。
 おかんが言うには、在籍中は歌のうまさでは歴代でも指折りだった方だそうで、だから私のような門外漢でも受け入れオッケーなライブになっているのだろうけど、当然ながら来客のほとんどはヅカ時代からのファンっぽい年配の女性。会場が会場だからというのを考慮するとしても、10代20代がほぼゼロというのもすごいな。今の宝塚の観客もこういう年代なのだろうか。(でも、それだと新規入団する若い娘さんが激減のような気がする。知らないところには行こうとは考えないだろうし)ステージを下りて客席の間を歩くと皆さん控えめながらも手をふったり、それができない人も目をキラキラさせてて、アイドルに対するリアクションは年代を問わずこんななんだなあと思いました。(という私は子どものころからヲタ全開だったので、アイドルに入れ込んだ経験が全くないんだけど)
 ふと思ったんだが、ヨンさまが熱狂的な人気を誇ったころのメインファン層もこの世代なんじゃないだろうか。TVとかで見る限り、ヨンさまファンの熱狂ぶりはこんなもんじゃなかったけど。そう言えば、中野翠がヨンさまのファン(それもかなりずぶずぶにはまった)だと何かに書いていたらしく、そうか、中野翠も世代的にそこに入るのか、とちょっとぴっくりしたことがある。
 観劇したり旅行に行ったりするような娯楽の選択肢の一つとしてこのライブに来た人もいれば、なけなしのへそくりをはたいてひととき日常を忘れに来た人もいるんだろうなあ。みんながみんな同じ生活レベルではないのだろうけど、私的なお楽しみをちゃんと持ってるあたりが女の人だなーと思う。最近BSなんかで鉄道やらプラモやらなんやらとちょっと濃いめの「男の趣味」番組を見るのは、男もプライベートのお楽しみをもっと持ちましょうよ、やってる人はやってるんだよ、とアピールしてるのかしら。

 私はヲタなので私的な楽しみには困ったことがない人生なのだが、それをオープンに話せる場はやっぱ限られるよなーとこの時代になっても思うのだった。この年の女ヲタは韓流ファンより日のあたるとこは歩きにくい。