せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

おうちがどんどん遠くなる

 この不況のせいで派遣もたいへんですが(今の職場がいつまで持つか、薄氷を踏む思い)、正社員もたいへんです。職場のマンパワーは減り気味だし、不景気で商売は困難になる一方だし、薄給で不安定な身の上(=派遣)はつらいなあと思う反面、逃げようもなく背負う荷物が多くなる正社員もしんどいよなと、隣りの芝生が青々とは見えない今日この頃です。
 私はたまたま、派遣先が結構大手さんばかりで、福利厚生とかもしっかりしてる割合恵まれた職場を見てきました。だからたいへんと言っても中小だったらこんなんじゃ済まないぞ、というレベルじゃあるんだけど、人間よそ様に比べたらうちなんか、という気持ちだけでがんばれるというものでもなく。今しんどい自分は現実ではあるわけで。だから、ときどき定時を過ぎたロッカールームで女性社員の方がぼー然と座り込んでいるのを見ても、「きっついんだろうなあ…」と素直に思います。
 しかし時折、30代半ばくらいの独身の方が「結婚したいなあ」と本気なのか冗談なのかわからない口調で雑談しているのを聞くと、「それはむずかしいよな」と心の中でつぶやいてしまいます。だって、この状況で「結婚したい」ってのは、「結婚して仕事辞めたい」を意味してるはず。つまり専業主婦か、やってもパートアルバイトレベルの仕事量の生活をしたいと言ってるのだろうなと解釈できるわけで、でも、その方くらいの年までこのクラスの会社で働いていると女性でもそこそこの給料をもらっているはずなのです。(とはいえ残念ながら、同世代男性と同給料というわけではなさそげ)実際、中堅クラスの女性正社員の方々はいいものを身につけておられますし。(そして、そのくらいのお給料をもらっても当然だと思う。大手の会社に長年勤めてても女性は薄給ってのならやってらんない)
 そういう経済レベルを、ダンナの稼ぎ単独で維持できる、なんてクラスの男、今どきそう簡単には捕まらんて。
 年を取ればなおさら。年齢に見合う独身男そのものの数が減るし、言いたくないが、向こう様はより若い娘希望だったりするし。
 かといって、人間、一度上げた経済レベルを下げるのはなかなか困難です。覚悟してないとストレスになるものだし、てゆーか、結婚するとそうなりそうだから踏み切れないという人も多いご時世なわけで。専業主婦の気楽さ(実際にはそんなに気楽でもなかったりするのだが)と経済を引き換えにするか、やっぱ共働きのままで行くか、選択肢としてはその辺に落ち着いてしまうのが現実ってもんじゃないでしょうか。
 それ以前の問題として、経済的におっけーというのと、人生のパートナーとしておっけーというのは全く別の話だったりもするしなあ。
 当分回復の目処も立たない不況のまっただ中、男性も女性も正社員も派遣も結婚はますます遠くなる感じ。<派遣は派遣というだけで遠い…。
 まー、結婚もそんなにいいもんか? っつーと、それはそれでギモンだったりしますけど(笑)。