せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

肝太ーい

 あるいは世間知らずと言うか…。
 「コミックビーム」というマンガ雑誌があるのですが、そこの副編集長さんの日記の記事、「当世持込気質」を読みました。
 雑誌のことを全く知らず、調べもせずに持ち込みするって、面接先の企業について何もリサーチせずに就職活動してるのと同じで、ものすごい勝率低いと思うんだけど…。それ以前に、私はそんな徒手空拳状態で会社に行けません。怖くて。
 このむちゃくちゃな不況の中、就職先がなくて困っている人がたくさんいます。実際、求人が激減してて(派遣なのでその辺は背中が冷えるほどよくわかる)、問い合わせした時点で蹴られることも多々あります。しんどいです。
 でも、就職先が決まらない人の中には↑みたいな、そもそもの心得が間違ってる人もいるんじゃないかって気がしてきました。閉じてたって目に入るほど世の中厳しくなってるはずなのに、その厳しさが今ひとつ実感しきれてないというか。きっつい言い方をすると世間をなめてるというか。
 出版業界は、最早不況という言葉すら使えないくらい先細りな分野で、うまくwebなどの紙以外の媒体を生かしていかないと生き残れないと言われてます。そんな世界で求められるのはある程度確実な稼ぎ頭になれる人なわけで。持込先の雑誌すら知らん、というのんきな人はよほど突出した才能でもない限り、そりゃー門前払いでしょう。
 岩井さんのおっしゃるように、「この雑誌で描きたい」という情熱も大事でしょうし。

 最近、Webの記事で若い女性は一度も働くことなく、できたら寿退学してでも専業主婦になりたーいっと思ってるという話を読むことが増えてきました。どうも出所は一カ所で、後はおもしろがったか記事作りに手抜きしてるかのメディアが枝葉を増やしつつ増殖させてる気がするけど、確かにそういう傾向はある感じ。でも、現実を見たら、やっぱり働けるのにあえて専業主婦なんて怖くてなれない。手に職がなかったら、経済的なリスクに立ち向かう術がないんだから。
 ぶっちゃけ、一度も就職したことのない女なんて、雇ってくれる先は限られてます。リコンとかダンナのリストラとか死別とか、経済的な危機に直面しようものならあっという間に生き死にの問題になってしまいます。その辺のリアルなヒヤヒヤ感って専業主婦志向の若い娘さんたちにはないのかなあ…。うっすら感じてるけど敢えて見ないようにしてるのかなあ…。こういう人たちにも↑の人みたいなのんきさを感じます。
 指向して実践してもいいけど、後でどんな目にあっても社会に救いは求めないように、と冷たく思ってしまいます。