男の方がロマンチスト
「マリソル」のサイトで安藤優子さんが是枝監督と「空気人形」についての対談をやってました。
対談の中でどんな男性が空気人形を望むのか、という話が進んでいき、女性関係に傷ついた男の人が求める傾向もあるらしいと聞いた安藤さんが「女性だって傷ついてるけど、でもがんばってるんです(たぶん、恋愛に)」と反論してるんだけど。
私が思うに、男の方が打たれ弱いよね。人間の感情が絡む事態でのダメージに。
あと、男の方が自分のロマンに忠実というか頑固だなあとも思う。
女の人は内心「こんなの、絶対叶いっこない!」とわかってる妄想や夢を抱くとき、どこかで現実に立ち返るスイッチを持ってる気がする。「ま、高望みよね、わかってるけどさ」「こんなこと、起きるわけないわな、ははは」みたいな冷めた自覚がどこかにある。で、折り合いのつけどころが見つかったらわりとあっさり戻ってくる。(できない人も当然いる)
でも、男の人はけっこう貫ける感じ。叶わなくても己の妄想の世界を守り抜いて生きていける感じがある。そういう、敢えて現実を見ない感覚があるからやりぬけることもあるわけで、それを責めても仕方ない。違う生き物なのね、こういうとこは。
対談の中で監督が「日本には神様がいないので、死んだ人が神様になるんじゃないか」みたいなことを言ってて、それはなるほどなー、でした。
昔で言うところの「お天道様が見ている」っぽい視点というか。自分を客観的に映す、自分を戒めるための鏡、みたいな。そういうのがないと、人間確かに傲慢になるもの。
記事の最後に安藤さんが着ている服やアクセサリーのご紹介があるのが、元記事が女性誌だなーと思いました。金額が半端ねー(笑)。