せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

しかしデニムは似合うまい

 広告を見るたびにその独走&独創ぶりに置いてきぼり感を感じる雑誌、「ニキータ」。創刊号の思い切りのいいキャッチ「コムスメに勝つ!」を憶えてる方も多いでしょう。
 兄貴雑誌とも言うべき「レオン」も毎回「そーか、ちょいワル親父はこういう言い回しするのか、ふーん」と遠い向こう岸を眺める気分にさせてくれたもんですが、女性雑誌のはずの「ニキータ」の方が彼岸感が強いのはどうしたもんだか。たぶん私が現役時代ですら「モテる!」ということに握り拳を握れなかった、恋愛不感症だからなんでしょう。<いえ、単に雑誌のターゲット層と違うからですよ。なんたって、「ニキータ」が狙うのは「30〜35歳で年収800万円以上のキャリア女性、もしくは月に30万円以上を自由に使えるエグゼクティブ」だそうですから、私は全くお呼びでない。
 同じ道は歩めませんが、潔さ、気合いの入り具合には好感感じてますけど>「ニキータ」。「クウネル」とか「天然生活」とか「リンカラン」とかスローな生活を目指す雑誌がじりじりと注目を集め、軟弱にも朝日新聞までが類似路線のアエラ増刊を出したりしてる昨今、ぎらぎらの生存競争勝ち抜き根性むき出しの紙面作りは冒険であり個性的。ここまで極められたら拍手を送りたいくらいです。
 なんて、数ヶ月も前に出てる雑誌をなんで今取り上げるのかって言えば、今月号の表紙に「うをあ?」と目を疑う惹句を見たからで。
 それは

コムスメはパッチリひじき

艶女(アテージョ)は伏せ目で出し抜く!

意味深"メーテルまつげ"の作り方

 というもの。
 …メーテルまつげ?それは広く一般に共通認識が得られる表現なんでしょうか?
 三十にして「コムスメに勝つ!」との決意も固く恋愛の最前線に立つ女性にフィットする表現なのだろうかと。アデージョたるもの、「銀河鉄道999」なんてヲ臭漂うマンガのキャラを速攻で思いついてはマズいのでは?
 少なくとも、メーテルはデニムは着ないと思うの。特にパンツは。(今月の一押し総力特集はアデージョ必見のモテるデニムのこなし方です。着こなしではなく、「こなし方」です)

 ローライズのブーツカットジーンズを履くメーテルを見たい人は、いないと思われ。